東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2008年6月20日金曜日
銀座の落武者
知り合いに着付けの専門家がいる。その技量にファンが多いようで、銀座にお店も出している。和服のレンタルと着付けを中心に連日かなり繁盛している。
場所柄、平日のお客さんは水商売系の人。銀座の夜の舞台裏が自然と見えてしまうそうだ。
「男の人達って何が楽しくて、あの手の店で大枚はたいてるか理解できない」。いつもそう言われる。
着付け中に携帯にかかってくるお客さんからの電話への出方や、営業コールをする際に突如として別人になる夜の蝶達の実例を面白く聞かせてもらえる。実にためになる。
しょせん、狐と狸みたいな関係が夜の世界の客とプロの関係なのだろう。そこを勘違いすると格好悪いし、スマートではない。でも、勘違いこそが楽しい部分でもある。
まさに「わかっちゃいるけどナントヤラ」の世界。アルコールの不思議な力も加わって、男達の勘違いはいつの世も直らない。
今日載せた画像のように男が考えていることなんてしょせんロクなもんじゃない。
ところで、夕方、銀座8丁目付近で見かける落武者みたいなホステスさんの姿はいただけない。和服の着付けを済ませて、そこから髪をセットしに行く間、平気でザンバラ頭で闊歩しているのだと思うが、あれはNGだろう。
あでやかな着物姿だけに不格好な姿が余計に際だつ。時代劇を見ていると、敗走する落武者が、ちょんまげを落として肩まで乱れた髪を垂らしている描写があるがまさにアレ。
落武者ならともかく、四谷怪談に出てくる幽霊のように見える時もある。あの状態で街を歩ける神経はいかがなものだろう。なんとか先に髪をセットしてから着付けに行ってもらいたい。「落武者禁止!!」という注意書きをアチコチに貼ってみたくなる。
あんまり髪のことを糾弾していると、世界遺産のように保護が必要な私の毛量問題が指摘されそうなので、この辺にしておく。
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