2008年7月24日木曜日

函館で寿司屋めぐり


7月になると北海道の空気を吸いたくなるクセがあって、先日の連休、函館に飛んだ。

目的は寿司が8割、残りは温泉だ。初日は、最近オープンした天然温泉付きのホテル「ラビスタ函館ベイ」に泊まった。

平たくいえば高級ビジネスホテル。ただ、このホテルチェーンは、安くて快適な温泉付きのホテルを日本中に展開中で、沖縄・北谷で人気の「ザ・ビーチタワー」も系列だ。

ラビスタ函館ベイのウリは最上階の展望温泉とサウナ。サウニストである私にとっては、「夜景が眺められるサウナ」は魅力的だ。チェックイン後、いそいそ温泉とサウナに向かった。

残念なことにこの日は霧が深く、日が暮れてからチェックインしたため、展望はゼロ。霧だけ。でも温泉施設、サウナともコンパクトながら上出来。お湯の質も茶色に濁った源泉をふんだんに流しており、充分快適。

部屋はツインルームにしては狭く、まっとうなシティホテルの半分程度の専有面積しかない。でも価格から見れば合格点。立地も函館ビギナーにとっては、最高な位置にあり、今後人気が出ることは間違いないだろう。

サウナで汗を絞ってから、目的の寿司屋めぐりへ。以前からマークしていた五稜郭の「かわむら」に向かう。丁度1回転したあとの時間帯だったので、飛び込みでも席を確保。腰の低い40歳ぐらいの大将が一見の私にも気配りをしてくれる居心地のいい店だった。

つまみにもらった平目の昆布ジメがおいしい。素材が新鮮だけに淡く締めた感じがバッチリ。ツブ貝も当然、殻から剥いて出してくれる。塩で味わうツブ貝は酒のつまみに最適だった。

そして珍味へ。エビミソとイバラガニの内子をもらう。エビミソは甘く柔らかい味わいで珍味特有のガツンと来る味がない。物足りないと言えば物足りないが、上品な味で飽きない。ほんの少し醤油をたらすと、より味が引き締まってお酒が進む。

オレンジ色の内子は、私にとって北海道最高のラブリーな一品(3月5,6日の当ブログ参照)だが、この店の内子もやや塩が強いものの、黙って泣きたくなるほど美味しかった。酒が進む。小皿の底まで舐めたかった。

このあと、海老の頭の唐揚げなどを食べ、握ってもらう。ボタン海老、ウニ、しめ鯖、サンマなど地のモノを食べる。小ぶりで酒のつまみとしてもイケる。幸せ。今回はどこの店でもサンマが抜群に美味しかった。やはり旬の魚は食べておくべき。

この日、寿司屋ハシゴ計画を立てていたため、この辺で切り上げ、次なる店に行くことにする。

次の店は鮨金分店。函館の老舗・鮨金総本店が東京銀座に進出した際に初代店長を勤めた大将がのれん分けで開いた店。

正直、コメントしづらい店。私には合っていなかった。詳細を書くことはやめておく。

深夜のラーメンは我慢して、ホテルに戻って温泉とサウナ。酔っぱらって入るサウナは身体に悪いことを改めて実感。

翌日、朝風呂、朝サウナを堪能して11時にチェックアウト。朝食を抜いて、頼まれた土産の手配を兼ねながら散歩。空腹全開。

お昼近くになったので、以前にも訪れた函館駅近くの「ひさご寿し」へ。空腹に流し込む生ビールはどうしてあんなに旨いのだろう。泣きそうになる。

ネタケースに殻付きのウニが並んでいる。さっそく注文。少し塩をふって食べる。ミョウバンの苦さがない生ウニは極上の味わい。

アブラコと呼ばれるアイナメ系の白身魚を刺身でもらい、ししゃもを2本焼いてもらう。私にとっては朝飯だ。つい焼き魚も欲しくなる。でも、朝飯なのにナゼ冷酒や焼酎を飲んでいるのだろう。

私のお気に入りがこの店の「イカの正油辛」。塩辛ではなく醤油と塩でつけ込んだ酒好きなら堪らない一品。

口直しにホタテも刺身でもらい、握りに切り替える。

美味しかったのが、ますのすけ(キングサーモン)。サケマス類最大のこの魚、脂ののりが上質で、くどすぎずに後を引く味わい。イヤミのない後味が、安物のサーモンとの決定的な違いだ。

そのほか、サンマ、しめ鯖、ボタン海老などご当地ネタを堪能し、今が旬の真イカも食べる。そして、ツマミで食べずに我慢しておいたイバラガニの内子を軍艦巻きでもらう。これを食べるためにしょっちゅう北海道に出かけている気がする。うっとり。エクスタシー。でもいつも同じモノを食べている気がする。

店が混んできたので、昼間からダラ酒も格好悪いと思い店を出る。結構食べたつもりだが、酔いも手伝って空腹感が消えない。
目と鼻の先には朝市の食堂街が並んでいる。

結局、以前にも行った「あけぼの食堂」で「味付けカニ2倍丼」を注文。ついでに単品でイクラの醤油漬けをもらう。生ビール片手に、カニ丼にいくらもぶっかけて頬ばる。幸せな時間。

午後のスーパー北斗で洞爺湖温泉に向かう。
快晴だったので車中では景色を楽しむつもりが、満腹、ほろ酔いのせいで爆睡。

続く

2 件のコメント:

  1. キモ同志の富豪記者様、楽しみにしていた北海道魚介攻めの旅路!!
    凄いです、さすがです!!羨ましい限りです!!

    ミョウバンに浸かってない殻付きの美しいウニを塩で頂くなんて…!!イバラガニの内子は口にしたことが無いのですが、画像を見る限りとっても好みです♪
    恍惚する程に美味しい内子に、カニイクラの丼…巷で話題の「健康」という言葉など投げ捨てて記者様の後を追い、失楽園さながら心中したいと思いました。

    混んで来たらサッと店を後にする記者様は、さすがどこにいらしても紳士ですね!!
    肝キングは立ち振る舞いも素敵です。

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  2. "「健康」という言葉など投げ捨てて・・・”って実に詩的な表現ですね!
    旅行記を自分で読み返すと、健康なんか気にしない無頼男のようにも見えますが、実は、会社で毎日、青汁を500ml飲んでいるような小心者だったりします。

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