「人は見かけが9割」とかいうタイトルの本が以前ベストセラーになった。活字にしてストレートに突きつけられると一見ショッキングに思う人もいるだろうが、本当にそう思う。
オグシオばかり有名だった女子バトミントンで、スエマエというペアが金星を挙げたことで急きょ有名になった。端的な例だと思う。
オグシオの潮田さんは確かに可愛い。私も密かに「萌え~」だった。スエマエさん達には萌えなかったのが事実だ。
アスリートとして凄い成績を残した女子選手は数限りなく存在するが、国民的人気を得られる人は、結局、見た目で決まる。残念ながらそれが現実。
思えばどんな世界だってそうだ。セールスに来る人間が、暑苦しくうっとおしいオッサンだったら、邪険に扱いたくなる。同じ会社の同じ商品を売りに来た人が潮田選手みたいな人なら私はきっと買ってしまう。
見た目を考えるうえで、先天的な要素は避けられない。神様はその点で公平ではない。生まれつきの美男美女はどうしたってなにをするにも有利だ。
ただ、美男美女に生まれなかったとしても、身に付けるものや努力した上の清潔感はあとから追加可能だ。この部分はとても大事。仕事ができる人や、なんとなく人を寄りつかせる魅力を持った人は必ず、見た目に的確な注意を払っている。身に付けるものの値段に関係なく、きちんとした自意識を待った人物かどうかは一目でわかる。
中年にもなると、仕事で初対面の人と会った場合、大げさではなく瞬時に相手が「然るべき人物」かどうかが分かる。ヨレヨレだったり自分のスタイルにまるで無頓着な人物は、結局それなりでしかないのが真実だと思う。
ひとかどの経営者クラスになると、例外なく自分の見せ方を心得ている。見せ方などというと芸能人でもあるまいし的な否定的な意見もあるが、地味なビジネススーツやネクタイひとつとっても、「然るべき人」は自分なりのこだわりを貫いている。
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