結局、たばこ増税は行われそうだ。いろんな分野の増税予定を、選挙対策のために棚上げしたくせに、文句の出ないところからは安易に増税をすることになる。
増税幅がどの程度かはまだ未定だが、どうせなら、一時期話題になった「1箱1000円」にしてみやがれバカヤローって言いたい気分だ。
税制の不合理是正のため、手直しが既定路線だったものまで、永田町の人々の職業上の都合で放置される一方、たばこだけは攻撃対象。この発想が気に入らない。
税制全体の体系的な見直しもして、その流れにたばこ増税も含まれるのならともかく、見送った増税の代わりに、つなぎ融資みたいに愛煙家を狙うところがイケ好かない。
((●12月11日追記、与党税調は、12月10日になって一転してたばこ増税の見送りを決めた。レームダックの麻生政権が繰り出す方針は今回も迷走。政権サイドの発言の重みがまるでなくなっている。まあ愛煙家にとっては悪い話ではないが・・・))。
なんか今日は感情的になってしまった。正直な話、来年あたりで、たばこをやめようと思っていた。でも、私のチンケな自尊心は、「値上がりしたから禁煙した」という構図になるのが凄くイヤだ。何かみみっちい。
ワリカンで1円、5円単位でアレコレ言い合っているような感覚だ。どうせ禁煙するなら自分の体調や将来設計とかそういう立派な大義名分のもとで断行したい。禁煙のきっかけが何十円単位の価格変動だとしたら、ちょっと寂しい。
でも、過去にも禁煙を計画していたときに、たばこ増税が実施され、それを理由に禁煙計画を取りやめた経験が何度かある。要は、禁煙したくない理由を増税のせいにしているのかも知れない・・・。
それはさておき、これほどまで「たばこは悪者」という風潮が強まった今、あえて禁煙しない人は、意思が強い人なんだ思う。
居直りのような表現だが、多分、この御時勢、禁煙しないで平気な顔をしている人は、それなりの信念を持ってたばこと付き合っているのだろう。
まあ決してイバれた話ではないが、そんな気がする。
ちなみに、今時たばこを吸っている人は意思が強いという逆説的な論理は、禁煙セラピーでも使われている考え方だ。
お医者さんから、「あなたは意思が強いですね」と誉められたヘビースモーカーが、自分の意思の力に自信を持って禁煙に成功するという話。おだてられたら木に登れる人には効き目があるようだ。
なんとも珍妙な話。
さてさて、来年度はともかく、いずれは実現しそうな「1箱1000円」時代。それでもなお愛煙家だったら、きっと世間からはお金持ちだと見られるのだろう。
でも、そうなると部下に「1本もらうよ」とか気軽に言えなくなる。結構不便な気がする。
やっぱり、禁煙のタイミングを改めて考えようと思う。
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