カラスミ、アンキモ、白子・・・。このあたりの珍味様達とはそろそろお別れの季節。春が来て嬉しい反面、冬に私をホッコリさせてくれた面々が去っていくのは悲しい。
四季を食べ物で感じられるこの国に生まれたことは結構有難いことかも知れない。冷凍技術の発達や流通革命で1年中、旬に関係なく何でも食べられるが、やはり、真っ当な料理屋さんやお寿司屋さんでは、季節ごとの旬を楽しんでこそ風流というもの。
最初の画像は池袋の「鮨処・やすだ」で最近味わった珍味セット。卵ともども煮上がったヤリイカにカワハギのキモ和え、ズワイガニとカニミソ、そして、生のホタルイカだ。ホタルイカの登場が季節の変化だろう。
半月ほど前に出されたのは、まだまだ白子ポン酢が健在。微妙に季節の移ろいを感じる。
1か月ほど前の画像では、スジコの塩辛、鯨ベーコン、そしてまだまだカラスミが我が物顔で登場している。まさに冬の景色だ。
春といえば、鯛やサヨリ、サワラやカツオあたりが定番だ。なんとなく、珍味というより旨味のある魚の定番だ。それはそれで旨い。
春カツオだって、脂のノリが良ければニンニクスライスで味わう絶品タタキが味わえる。カツオ好きの私にとっては、春の楽しみのひとつだ。
昨年10月の血液検査では、予想に反して尿酸値が標準の範囲だった。良いことなのかどうなのか微妙だ。数値が良ければ、その後しばらくは尿酸値を気にしないで珍味を食べまくってしまう。
あれから5か月。現時点の尿酸値は知りたくない。やばそうだ。4月頃予定している次回の血液検査が恐い。ここらでおとなしくしていないと次の珍味シーズンが楽しめない。
まあ、4月に悪い数値が出ると、一応、しばらくは食生活に注意を払う。そして、10月の血液検査では、また標準値あたりに戻って油断する。
このバイオリズムが続けば、今年後半、また魚卵、臓物塩辛系とのランデブーがやってくる。なんか1年のパターンが読めてしまう。それこそ変な回遊魚みたいだ。
ところで、珍味食いの王様とも言うべき小泉武夫東京農大教授の著書を読む機会が多い。学者さんであり、それこそ発酵食品の研究で第一人者らしいのだが、文章の巧みさは学者さんとは思えない。そこらへんのエッセイストも脱帽だろう。
学術的な知識の裏付けがあるので、軽妙な文章でも単なる食い物本とは一線を画す。それにしても得体の知れないものを世界中で食べ続けているどん欲さにはビックリする。
機会があれば、是非ご一読をオススメする。ただひと言。凄いオジサンだ。
もうやめてください…大スターばかり。白子の追いコンとホタルイカの新歓コンパがお皿の上で繰り広げられていて、まさにこの時期ならではですね!(^^)!
返信削除函館での温泉、珍味にもどれだけ釘付けだった事か…富豪記者様と次回連れて行かれる女性に既に嫉妬しております。
春の気配とともに大スターがしばしの休業状態になるのが寂しいですね。まあ1年中珍味漬けなのも問題なので仕方ないです。これから春から夏のスターを発掘しようと思います!
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