2009年6月2日火曜日

鮨源 カツオざんまい

ひょんなことで1週間ほどの間に同じお寿司屋さんに3回も行った。このブログでも何度か書いた高田馬場・鮨源だ。

会社の近辺で、上質な寿司をそれなりのユッタリ感で堪能できる店は希少だ。大都会・池袋に会社があるのだが、池袋はチェーン店居酒屋の牙城で、大人向きの店は少ない。

池袋でも目白寄りに位置するわが社からは高田馬場は行きやすい。お客様とかを連れていく場合、ちゃんとした寿司屋に会社からタクシーでワンメーターで行けるのは貴重だ。

もう10年ぐらい前から顔を出しているため、快適に過ごさせてくれる。板前さんの異動もほとんどないので安心して座っていられる。

場所柄、銀座・六本木あたりのお寿司屋さんよりお得感があるのだが、ネタの質は東京でもトップレベルだと思う。わがままな注文にも応えてくれるし、私にとっては有難い存在。

上等なホッキ貝を「ホッキバターにして」とか、生きている車海老を「エビフライにして」とか、邪道な事も受入れてくれる。

さて、2日おきぐらいに顔を出した3回ともカツオのタタキを頼んだ。旬のカツオの皮目あたりを炙ってもらい、ニンニクを漬け込んだ特性醤油に生ニンニクスライスを投入。ガッツリジュワっと旨味を堪能。

今回訪れた3回はそれぞれ違う相手と行った。すべて男性だったので、迷わず私は毎回カツオのタタキを注文。毎回ニンニク太郎だ。

どうも最近、最愛の娘が私と距離を取りたがるのはこのせいかもしれない。

思えば、大学生の頃、行きあたりばったりに四国を旅した際に、「カツオにはニンニク」という世の真理を学んだ。

20年以上前のことだ。都内でも今ほどポピュラーに各地の郷土料理を食べるような感覚はなかったと思う。カツオ自体は珍しくもないが、生ニンニクとセットで食すイメージは当時の私にはなかった。

高知の郷土料理屋でカツオの横にドッサリと生ニンニクが盛られていた時の印象は今でも鮮明に覚えている。店の人にアレコレ聞いた記憶がある。

「土佐では、ニンニク臭いことは決して失礼じゃないゼヨ」とか言われた。ホントだろうか。

その後、違う店でもカツオの押し寿司を注文したら、寿司飯の中に細かくブツ切りにされた生ニンニクがまぶしてあった。ドラキュラだったら悶絶死しそうな料理がいっぱいあった。

都内でも最近はカツオのタタキにニンニクスライスが供されることは普通だが、薄っぺらいのが申し訳程度に2~3枚というパターンも多い。

その点、さすがに鮨源は大衆店ではない。その場でわざわざスライスしてくれるわけだから、困っちゃうぐらい出してくれる。良いのか悪いのか微妙ではあるが素直に有難い。

カツオの話ばかりだが、その他もすこぶる旨いものが多い。上等なボタンエビ、甘エビの向こうを張って素晴らしいのが茹で車海老。

生きていた車海老の茹でたてあったかバージョンだ。ミソも入れて握ってくれる。茹で時間の長短だって聞いてもらえる。このあったかボイルエビを食べるたび、「ナマや活ばかりが威張るんじゃない」と心から思う。

他にもいろいろ書こうと思っていたのだが、空腹の絶頂にあるので、もうやめた。

旨いモノを食べに行くことにする。今日も鮨源に行くのだろうか。。。

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