このブログ、400回以上も更新しているのに書き忘れていたことってまだまだあるようだ。
そんなことに気付いたのは“第二の故郷”とも言うべき草津温泉について書いたことがなかったから。
第二の故郷などというと大げさだが、今は亡き祖父が35年ぐらい前に草津温泉のリゾートマンションを購入した関係で、私も子どもの頃から草津温泉と付き合っている。
1年に5回ぐらい行ったこともあれば、2~3年の間一度も行かなかったこともある。なんだかんだでトータルで数十回は行っている。
実家は取り壊されて新しい建物になったが、草津のマンションはリフォームはするものの昔のまま。この歳になるとどことなく郷愁を感じる。祖父母と来た時のこと、疎遠になった親戚と来た時のこと、若気の至りで使い倒していたこと、あれこれと甦る。
マンションも管理組合の努力のせいか古ぼけて汚らしいということはなく、地下にある温泉大浴場などは今風に新装されて快適。
思えば、温泉といえば、私の基準は草津だったはずだ。小学生時分から源泉掛け流しの強酸性の温泉に浸かり、温泉パワーの恩恵を受けてきた。
草津といえばもともと江戸時代に性病に抜群の効果を発揮する湯治場として全国的に人気を博した。今ですら交通の便がさほど良くないのにそこら辺の温泉とは別格の人気を誇る。そのぐらい強烈な効能のあるお湯だ。
こんなお湯が24時間かけ流されているマンションに来ないで、沸かし湯もどきの箱根あたりのラブホまがいの宿に行くようじゃマヌケだ。もっと草津を活用しようと決意する。
草津温泉に関しては、そんな経緯があるので、街全体の地理も頭に入っている。当然、迷わず歩けるし、見どころや食べ処もそこそこ熟知している。
祖父母と歩いた山の道も今では自分の子どもの手を引いて歩いている。そんな時間の流れを定点観測してきたマンションがあることは幸せなことかもしれない。
思えば一人旅好きな私が、人生初めての一人旅をしたのも草津だった。確か15歳だった。まだ不安もあったので、勝手知ったるマンションをベースに1週間ほど周辺をウロウロしていた。
草津散策だけでなく、バスで軽井沢に行ったり万座のほうへ行ったり、当時の自分としては充分エキサイティングだった。
あの頃、ソニーのウォークマンが大人気で、カセットテープを何本も持って行ったことが懐かしい。佐野元春を聴きながら随分歩いた。
先日、草津を久しぶりに訪ねた時、iPodを持って散歩に出た。佐野元春を聴きながら歩いたみた。流れてくるのは「ガラスのジェネレーション」。
約30年の歳月は重い。なんてったって、
タッタッタとは歩けない体重になっている。あの頃より20キロは重い。体重だけでなく、いろいろと背負ってるものも年相応に重くなってしまった。
歌詞にもちっとも共感できない。つくづく中年マインドを実感。それはそれで悪くはないのだが・・。
いずれにせよ、草津温泉は私にとってノスタルジーを強く感じる場所みたいだ。
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