2009年9月24日木曜日

エコ嫌い

本業の新聞制作の現場では、エコの大事さを説くのが常識だが、個人的には本音をいうとエコエコやかましい最近の風潮がウザったい。

前の世代の人々は散々好き放題なことをしまくったくせに、後の世代には何かにつけてヒステリックに規制を押しつける。たまったものではない。

後進国がエコ対策にイラついているのも理解できる。ようやく産業を発展させようという段階で、先に先進国になったヨソの国からエコエコうるさいことを言われたら腹も立つだろう。

さっさと先進国になった国々が盛んに環境を破壊して豊かになったわけだから、時代間格差というか不公平は構造的に存在するわけだ。

この夏、わが家の娘がやたらとエアコンのスイッチを切るので暑がりの私はその理由を問いただした。

「シロクマが死んじゃうから」。そんなふざけた答えだった。学校で吹き込まれたのだろう。悪いけどシロクマより自分の快適温度のほうが私には大事だ。

ある炎天下のこと、車に乗るなり娘がエアコンを強くしろと言う。イヤミなパパとしては逆にエアコンをオフにしてやった。

「シロクマが死んじゃうだろ。だから暑さを我慢しよう」と言ってやった。数分後、「シロクマはどうでもいい」という声が聞こえた。

こうして娘は大人になっていく。

いきなりだが、プリウスも嫌いだ。ファンには申し訳ないが、いいコぶりっこしたようなスタイルが気にくわない。見るからに真面目な優等生みたい。シロクマのことも日夜考えてますよ的なデザインがイヤだ。

環境を考えることは資源の限界を考えるうえで大事だが、だからといって車体のデザインや雰囲気はあんなに“級長さん”みたいにする必要はないと思う。

トヨタ2000GTとかスープラとか作ってきたわけだから、そういうものを忘れたかのようにエコエコモードに邁進している感じがしてイヤだ。

偏屈な感情論でスイマセン。

エコエコいわれると、世代的に「エコエコアザラク」を思い出してしまう。黒魔術を使う主人公の若い魔女が怪事件に立ち向かう連載漫画だった。

「うしろの百太郎」とか「恐怖新聞」とかと同じような時期に流行ったような気がする。結構恐かった記憶がある。だからエコエコ騒いでる最近の風潮は気持ち悪い。

そうはいっても私だってそれなりに日々努力している。ムダな電気を消したり、水を出しっぱなしにしないとか、子どもの頃は無頓着だったことに注意を払っている。

光熱費は私の口座から引き落とされるので、さすがに気をつけるようになった。地球環境のことを考えているわけではない。

そう考えるとエコ対策のカギは「値段」がすべてだろう。電気代、ガス代その他の光熱費を政策的にドンと値上げしたら、が然みんながエコエコモードだろう。経済的な理由なら倹約は徹底される。

綺麗事でゴタクを並べたって意味がない。最近流行のエコポイントだってしょせんカネ目当て以外の何物でもない。

ファッションみたいなエコの押しつけは、「クジラを喰うな」と息巻いてる欧米人の発想みたいで実にうっとうしい。

その昔、オリビアニュートンジョンだったかファラフォーセットだっただろうか、そんな感じの金髪美女がクジラ保護を叫んでいたシーンが印象に残っている。

来日記者会見だっただろうか、格好いいこといいながら、美女の首にはミンクだかイタチあたりがぐるりと巻かれていた。捕鯨反対を叫ぶ人々って結局そんなもんだ。

だいたい、ペリー来航だって目的は捕鯨用の給油基地確保だったわけで、東洋の小国と本気で交易しようなどと考えたはずもない。

捕鯨のためにあんな一方的かつ失礼な行動をとったのが真相だ。ほんの150年ぐらい前の話だ。

捕鯨問題にそれてしまったが、エコなんて概念はしょせん、どこかの利権屋とかそれで一儲けを企む企業とかが煽っている話。日本人本来の美徳にのっとっていればそれで済む話だと思う。

気の毒だがシロクマはどうでもいい。

3 件のコメント:

  1. 賛成でーす!
    ファッキン・エコバッグー。

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  2. 悶々さん

    コメントありがとうございます!
    エコバック、確かにうざったい話です。

    先日、スーパーのレジで「袋は必要ですか?」
    とマヌケなことを聞かれました。

    エコバック持ち歩くような善人に見えたのでしょうか。。。

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  3. 私もエコ嫌いです。
    節電も嫌い。
    建物や駅等で『節電のため~』なんて張り紙が貼ってありますが、
    企業が経費をケチってるとしか思えません。
    エコバックも同じです。
    包装代がかかるからですよね。

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