2009年11月18日水曜日

閉じこもる

年に一度の健康チェックの一環で肺のCT検査に行って来た。池袋のホテルの地下テナントにあって、わずか20分ほどで受付から検査、支払いが終わった。実に楽ちん。

CTとかMRIを受ける機会が年齢とともに増えてきたのだが、正直言ってチョット恐い。閉所恐怖症気味なので、ジッと動かずにカプセルのなかに閉じこめられる感覚が苦手だ。

今回受けた検査の機器は“閉じこめられ感”を感じないタイプだったので問題なし。それでも一応、目をつぶってヒワイな想像とかをしながら気をそらした。

25年以上の喫煙歴があって、禁煙に成功したとはいえ、葉巻は別物とばかりに毎日のようにプカプカしている私にとって、肺の検査は必要だ。何も問題ないことを祈ろう。

ところで閉所恐怖症的な性格って結構不便だ。今回もいつも診てもらってる医師に、たまには脳ドックをすべきかどうか相談したところ、閉所恐怖症の傾向がある人には無理だとズバッと言われた。

きっと顔を中心に“閉じこめられ感”が強いのだろう。そりゃあ無理だ。でも本当に検査が必要な時にはどうすればいいのだろう。

ちなみにわが家にある2カ所のトイレは普通より広めだ。狭いと恐いのでなんとかスペースを確保してゆとりを持たせた。

泥酔、酩酊、もうろう状態で便器を抱えて眠る夜には狭すぎないスペースが有難い。同じ吐くにしても気分がいい。

話は変わるが、長年のダイビング歴の中でもトンネル系、穴系のポイントを潜るのは嫌いだ。可能な範囲でパスしたり迂回する。何が楽しくて薄暗いところに行くのだろう。
美女とのベットじゃあるまいし。

閉所というわけではないが、真っ暗闇も苦手だ。その昔、パプアニューギニアの野趣あふれる宿に泊まった時のこと。スコールが来て停電。真っ暗。

厚い雲のせいで当然月明かり星明かりもない。本物の闇だ。ただただ恐くて、ヤケドするほどずーっと100円ライターを着けていた。

長野の善光寺でもイヤな思い出がある。本堂で体験できる「お戒壇めぐり」があそこの“名物”。秘仏である本尊の安置してある地下に下り、暗闇の中にある極楽の錠前を触ってくるという趣向だ。

何も見えず何も聞こえない暗闇の中をただ錠前を見つけるためだけに歩く。よせばいいのに挑戦して、途中で半分パニック状態になった私だ。来た道を猛烈な勢いで逆走した経験がある。

当然、暗闇の中で後からやってくる観光客にバンバンぶつかる。ぶつかられる方もビックリだろうが、こっちはパニクってるわけだからお構いなしに逆走。

錠前に触れることが出来たら極楽に行けるらしい。ということは私は地獄行きなのだろうか。仏教徒をやめてキリスト教とかに宗旨替えすれば助かるのだろうか。真面目にイヤな思い出だ。

「まっくらやみのエンターテイメント、ダイヤログ・イン・ザ・ダーク」というイベントが根強い人気らしい。

http://www.dialoginthedark.com/

私から見れば単なる悪趣味だが、結構ファンはいるそうだ。本当の闇の中で研ぎ澄まされる五感を体験するというのが目的なんだとか。

私としては「結構ですから」としか言えない。

CT検査の話が随分とそれてしまった。オチも結論もなくてスイマセン。

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