2010年1月13日水曜日

姪っ子とデート

姪っ子とデートをした。相手は中学3年生・15才。私の兄の子どもだ。

大人になった私が初めて遭遇した「血のつながりのある赤ん坊」がこの姪っこだった。抱っこしたり、あやしたりという当たり前の作業が私にとってすべて初体験だった。そのせいで、ある意味、自分に子供が生まれた時とは違う特別な印象がある。

当時独り身だったこともあり、頻繁に赤ん坊だった姪を見に行った。その後、何度も旅行に行くなど濃く付き合ってきたが、さすがに中学生ともなると何かと多忙になるらしい。先日のデートでは久しぶりにゆっくり一緒にいたので成長ぶりにビックリした。

お年玉代わりに洋服を買うことにして、会社にほど近い池袋パルコで待ち合わせした。

バーゲンまっ盛りで、姪が見て回る若い女の子向けのフロアには池袋的ケバケバギャルがたくさん。中年オヤジとしては息苦しい感じ。

黙って現金を渡しておけば良かったとも思ったが、貴重な経験なので一生懸命アレコレと観察する。ほんの数年で自分の娘もこういう場所で喜々として洋服を選ぶのかと思うと不思議な気分だ。

というより、赤ちゃんだった姪っ子が、いっぱしにウダウダ洋服を選んでいる姿がどうにも不思議で仕方ない。

叔父様である私にとって姪っ子は幼稚園児のままみたいなイメージがある。ケバい店員さんとアレコレ会話している姿が何かしっくりこない。

いくつかお気に入りを手に入れた姪は、当然ながら嬉しそうだ。そういう表情の感じは幼かった頃のままなのだが、結構辛辣なセリフも吐く。

「あの店、スポンサーと一緒に来ている客には異常に丁寧に接するのよ」。

なるほど。確かにあのときの私はスーパー甘やかしモードの顔をしていたような気がする。父親であれば少しは教育的配慮も考えるのだろうが姪っ子と叔父だ。店員にすれば私の姿はカモネギに見えたはずだ。

その後、お寿司屋さんに移動。高田馬場の鮨源に行った。5年前に私と姪っ子の2人で行った時のことを店長は覚えていてくれた。

5年前にはコーラだかジュースを飲んで、マグロだのイカだの普通のネタを食べていたような気がするが、さすがに15才だ。変わったものが食べたいという。

白子を軍艦の握りで食べたり、キモを大量にトッピングしたカワハギの握りとか、オヤジっぽいネタもガツガツ食べていた。私がツマミで注文したアンキモも喜んでつまんでいる。あと数年で酒のお供もしてくれそうだ。

結局15貫以上はぺろっと食べていた。ダラダラ呑んでいる私のペースに合わせて食べていたわけだから、一気に食べさせたら30貫ぐらいは楽勝なんだろう。

まあ私だって15の頃はマックのハンバーガーを9個食べた経験もある。肉も1キロ食べたこともある。姪っ子も育ち盛りだからひょっとするともっとワシワシ食べたかったのかも知れない。

その後近くのカラオケボックスに行った。イマドキの若者の歌を拝聴する。

歌の合間、姪っ子はマツジュンがすべった転んだみたいなアイドルのエピソードを一生懸命話している。ホロ酔い気分でそんな話に付き合うのも結構楽しい。

親バカならぬオジバカだ。
お義理もあるだろうが姪っ子の方も結構楽しんでくれたようだ。

少なくとも私の葬式ではこの日のことを思い出して悲しんでくれるだろう。それで良しとしよう。

2 件のコメント:

  1. いや~いい話ですね~。
    姪御さんともなると、自分の子供と違ってある程度「手放し」感もあるでしょうし、さりとて全くの他人とも違う。
    なんとも私にとっては未知なる感覚です。

    かつての自分たちも親戚のおじさんたちにそう見られていたかと思うと、感慨深いですね。
    この歳ですら、ごくたまーに「大きくなったねぇ」とか言われますから…

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  2. そうそう、かつて叔父様、叔母様達に
    自分がどう見られてたかが、
    ストレートに分かりました!

    時代はめぐるのでしょう。

    アレコレ考えていたことなども
    叔父様、叔母様にはお見通しだったのでしょう。。。

    私自身、勉強になりました。

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