2011年2月21日月曜日

揚げ物 イメトレ

いつの間にか呼び方が変わるものは多い。納得できない事例を列挙しよう。

「若白髪」は単なる「白髪」となり、「疲れ目」は「老眼」になり、「あなたの香り」は「加齢臭」になった。

まだまだある。

「小麦色の肌」は「結構シミだらけね」に変わった。「疲れているのね」は「EDだったわけ?」になり、「口説き文句」はただの「セクハラ」に降格した。

困ったものだ。

中学生ぐらいの頃、割とニキビが多い方だった。色気づいていた頃だったので皮膚科に通ったことを思い出す。

思い、思われ、ふり、ふられといったパターンでニキビを表現するような時代だった。

「思われニキビ」が多かった?私だが、今、地球上で私に向かってニキビという言葉を使ってくれる人は存在しない。

いつの間にか「吹き出物」だ。「デキモノ」というゲテモノみたいな呼び方もある。「思われニキビ」ならぬ「思われ吹き出物」ではまったく可愛い気がない。

このところ吹き出物が多い。不健康がすぐに顔に出る。不健康だけでなく、食べたものがすぐに影響する。

なんとなくイライラしている昼間は甘いモノを結構食べてしまう。会社の隣のコンビニで調達する。生クリームぶりぶりの洋菓子とかナンチャラプリンみたいな糖分と着色料の塊をウホウホいいながら食べる。

ひどい時には昼飯に生クリームベトベトの菓子パンとかを頬ばる。そんな日が2日ばかり続いただけで、おでこのあたりに吹き出物達がやってくる。

酒の飲み過ぎにも敏感だ。酒のせいというより、ツマミ類がクドかったりすると反応するようになった。

元もとアレルギー体質ではないので単に胃腸が老境に入ってきたのだろう。こればかろはジムに行こうが筋肉を鍛えようが勝ち目は無さそうだから、食生活に適度に気をつけないとならないのだろう。

ナッツ類、チーズ系のもの、揚げ物系も良くない。老成ニキビを誕生させやすい。

そんな私なのに先日、「揚げ物の宴」を堪能してしまった。銀座の平田牧場というトンカツ屋さんが会場だ。何年ぶりか分からないぐらいバクバク食べた。

ハイボールをグビグビしながら、ソーセージとベーコンの盛り合わせ、メンチカツ、カキフライ、特大エビフライ、モツ煮、豚の一夜干しの炙りみたいな料理も食べた。

へルシーなツマミは玉コンニャクの煮付けと、揚げ物類のつけ合わせの千切りキャベツぐらいだ。

それだけバクバク食べたのに、結局最後には特厚のトンカツまでしっかり食べた。ちょっと異常だ。正直言ってその後2日ぐらい調子悪かった。

実にだらしない。でも、それだけの意欲自体はあるわけだから立派なもんだと自分に言い聞かせている。

大したことないのに気持ちばかりは頑張る。これってダメダメなようでいて大事なことだと思う。

これって「前向きな姿勢」と同様だ。試験の時、100点を目指してはじめて80点とかが取れる。メタボになったぐらいでもあきらめずにシュっとしようと思い込めば、それなりの風貌でいられるだろう。

仕事だってそうだ。自分で限界ラインを低く設定してしまっては進歩にもすぐ限界が来る。当然、向上心も衰える。

最近の若者を見ているとそんな印象が強い。自分で自分の伸びしろを短くしている。創意工夫が足りないというか、現状を打破したい意欲が見えない。去勢されているみたいだ。

もっとも、去勢ちゃんをなんとか引上げて行く役割は年配者にあるわけで、上の世代がキチンと導いていないことも大いに反省すべきだろう。

こんなことを書いていると、自分自身の反省点を書いているように思う。「まかせるぞ」という言葉は格好良く聞こえるが、無責任と表裏一体でもある。

まかせてはいけない人間にまかせたら、まかせた側に全責任がある。まかせたといいながら、局面に応じて点検する義務もある

どうも話がそれてしまった。なんだっけ?

そうだ。前向きな姿勢についてだ。

いろいろな交渉事とかも、自分で勝手に落としどころを決めないで大きく出るようにしよう。

揚げ物だろうが、焼肉だろうが、あきらめずに若い頃同様にバクバク食べる意欲は失わないようにしよう。

男女関係も同じだ。「きっと無理だな」「あ~あ、もうだめだ」じゃなくて、もっと積極的に押しまくらないといけない。

AV男優の超絶ぶりを見たら、オレもあのぐらい頑張ろうと思わないとなるまい。日々イメージトレーニングに励もう。

イメトレだけでクタクタになりそうだ。もっと気合いを入れないといけない。

2 件のコメント:

  1. はじめましてmiyakoと申します。

    昨夏より富豪さんの記事いつも楽しく、そして時には深く考えさせられながら拝見しております!

    一番お気に入りのブログですよー(*^_^*)

    これからもお邪魔させていただきますので、よろしくお願いします。

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  2. miyakoさま

    コメント有り難うございます。
    お誉めいただき恐縮です!
    少しでも気の利いた話が書けるように
    奮闘します!

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