いきなり「精力」などと書き出すと、下ネタみたいだが、言い換えればただの「スタミナ」である。もちろん、スタミナは、そっちのほうの力、すなわち「性力」にも関わる大事な話だ。
若い時には興味のなかったこの手の話題に自然と耳がダンボになる年齢になってきた。信じたり頼ったりするつもりはないのだが、気付けば、一生懸命摂取していたりする。
困ったもんだ。
先日、銀座のとあるクラブでひょんなことから、定番のオールドパーとは別に、変な酒を注文した。
「マカディア」なるリキュールだ。何かと話題の「マカ」が成分だ。南米原産の植物で、男性機能向上で知られる。
後日、この酒の小売り価格を知ってしまい、「部活」の場でのお勘定に青くなったから、心臓には悪い?酒だろう。
飲んでみてもちっともウマくないし、もちろん、何も変化は起きなかった。当たり前だ。あんな安いリキュールで元気になるようなら世の中危なくって仕方がない。
だいたい、一部の医薬品は別にして、精力剤とか、その手のサプリや食べ物とかは、心理的影響だけで効いた気がするだけだろう。
「その気になる」「思い込む」。そんな感覚で普段と変わった生体反応が出るのがバカな男の性質だと思う。
バイアグラあたりのニセモノが大量に出回っているらしいが、ニセモノと知らずに飲んだ男性が、バリバリ元気になって困ったなんて間抜けな話もある。
げにアホらしくも哀しき男のサガである。
ポパイのホウレンソウみたいな即効性などを期待する方が悪い。サプリとか食べ物での精力増進といえば、結局は、日頃の積み重ねによって、気付けば何となく効果があるのかも知れないというレベルだろう。
などと、エラそうに書いてみたが、最近、私自身、精力増強に効くと言われる食べ物を多めに摂るようになってきた。言行不一致だ。意識して摂取するというより、なぜか身体が求めているような感じ。
弱ってきているのか、はたまた使いすぎ?なのかは謎だ。
この冬は、やたらと牡蠣を食べている。効能もよく知らずに身体の求めるままに食べているのだが、ネットで特徴を調べたらざっとこんな感じ。
「牡蠣に多く含まれる亜鉛は、男性機能を若く保つ働きがあり、欠乏すると勃起障害の原因となります」。
そりゃ大変だ。今以上に食べないといけない。今夜も明日もあさっても食べることにしよう。
おまけに牡蠣に多く含まれるタウリンとやらは、血圧やコレステロール値を下げる効果があって、高血圧、動脈硬化の予防に役立つとか。
ちなみに、先日胃カメラ飲んだついでにやってきた血液検査では予想外の結果が出た。痛風になる尿酸値の急上昇を心配していたのだが、そっちは何と標準値に収まっていた。
その代わりに悪玉コレステロールと中性脂肪の数値が上昇していたのでこれからは「動脈硬化系」の心配をしようと思っていたところだ。
というわけで、牡蠣に助けてもらうことにしよう。アッチ?とコッチ、まさに一石二鳥だ。
さて、最近食べたスタミナ系食品の話を少し書こう。
神楽坂・本多横町そばの石畳界隈にある洒落た焼肉屋さん「翔山亭」を訪ねた。店のビルの入口周辺から既に風情があり、敷地内には小さな池に鯉が泳いでいる。接待にもデートにも使えそうな感じだ。
この店、希少部位を含めて上質な肉を揃えていて、肉好きなら満足のラインナップだと思う。
肉以外にタラバの脚とかも焼いて食べていたダラシナイ私だが、お疲れ気味だったこともあって、そのまんまのニンニクもホイル焼きにしてガツガツ食べた。
ニンニク様も亜鉛たっぷりだ。よくわからんが、アルギニンとか、そっち方面のパワーバリバリだ。風味付けのニンニクではない。丸でがっつりだ。
人様への臭いという迷惑を顧みず自分の滋養強壮のためだけに食べた。しっかり火を入れたホイル焼きは香ばしくてウマかった。
この店、冷麺がウリらしく、こちらも中々イケた。お酢をブリブリ入れなくてもスープが充分味わい深く、喉ごしのせいもあっていくらでも食べられそうな感じだった。
写真のビビン麺は、甘味が足りず、本来あるべき辛味が足りなかったのがやや残念。万人ウケを意識しすぎたのだろう。
焼肉屋さんは、若い頃は週に1回以上通ったが、最近は、1年に3,4回ぐらいしか行かなくなってしまった。スタミナ対策としてはダメだ。反省しよう。
スタミナ対策は何も下ネタ系の話ではなく、免疫力向上によって、健康を維持するという崇高な話だ。
ロッキーが大量に飲んでいた生卵だってそうだ。私も、プリン体を気にするあまり、キモ類を我慢する時はタマゴ方面?に喜びを見出す習慣がある。
コレステロール値の心配はあるが、適度に摂取したほうが身体に良いらしい。
タマゴで元気になる秘密はテストステロンという物質だとか。聞くところによるとこの物質、睾丸で作られる男性ホルモンだとか。
健康のために睾丸にも活躍してもらおう。
「睾丸」で「抗ガン」だ。
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