2012年6月11日月曜日

アコギバンド結成

何をトチ狂ったのか、この9月にボーカルとしてステージに立つことになった。

と、書くと大げさだが、旧友に誘われてアコースティックギター2本とボーカルのみの「アコギバンド」に参加することになった。

安請け合いだ。誘われてすぐに「いいねえ、やるやる!」と返事した自分の軽率さ、安直さ、思慮の浅さが少し切ない。

誘ってくれたバンドリーダーいわく、「すぐにOKしそうなヤツから声をかけた」とのこと。

私の天才的な歌唱力が買われたのではない。まあ、そんなことを気にしていても仕方がない。四の五の言わずに頑張らないといけない。

せいぜい、5~6曲の持ち時間だろう。軽く一杯引っかけてから「元聖歌隊」の美声をお聴かせすることにしよう。

バンドリーダーは、エレキバンドでライブをこなしている男。もう1人のギターは、高校時代、私と1日だけ即席バンドを組んだことがある旧友だ。こちらの男をバンマスと呼ぶことにした。

バンマスとリーダーと私だ。楽器が弾けないのは私だけだから、光るタンバリンでもふりかざしてみようと思う。

それにしても無謀だ。高校時代の即席バンドは、まさに若気の至りだった。高校三年の学園祭での話だ。一応、私が作詞してバンマスが作曲したオリジナルも2曲あった。

よくもまあ、あんな恥ずかしい歌を人前で披露したものだと思う。サビの歌詞は、

「そんなあのコがこう言った
 欲しいのはたったひとりの王子サマ」

卒倒しそうになる。

もう一曲はこれまた背伸びして作った歌詞を今でも覚えている。

「酔えない夜ってあるものね
 ゆうべの店、君は作り笑いで近づいた
 泣けない女はどうすればいいの
 泣きたい夜は」

ドヒャーである。間違いなく何かのパクリだし、深みも味わいもありはしない。

今回も懲りずに小っ恥ずかしい新作オリジナルを作ろうかと思案中だ。もし出来ても、きっと枯れまくった演歌みたいな歌になることは確実だろう。

オッサントリオのステージ会場は青山のライブハウスらしい。30年近く前のたった一度のシャレのような経験だけで、そんな図々しいことをこなそうっていうのだから加齢も悪くない。

繊細さ、神経の細やかさ、奥ゆかしさ、遠慮深さなどは、若い頃の遠い日々に置いてきてしまったのだろう。図々しさバンザイである。

こう見えても(何も見えてないが)、私だって、現場記者時代はちょこっとだけテレビやラジオで喋ったこともある。講演会の講師も何度かやった。500人が集まった会場で1000個の目に見つめられながら平気で持論をぶっていたこともある。

だから大丈夫だろう。きっと・・・。

うーん、でも歌だ。人様の前で生演奏で歌う。ちょっとヤバい気がしてきた。

ちなみにバンドリーダーが私を誘ってくれたのは、冒頭で書いたようにホイホイ引き受けそうだったからだけでなく、このブログにも理由があるらしい。

バンドリーダーの目には、私という人間が殻を破りたがっているというか、日常に悶々としてのたうち回っているように映っていたみたいだ。

正直言って正解だ。

そんなイジましい?私を憐れんで未知なる世界を覗かせてやろうと誘ってくれたわけだ。

有難いことだ。

ボイストレーニングに励むことにする。

とかいいながら、そのやり方自体まったく知らない。

2 件のコメント:

  1. 富豪記者様

    私もアコースティックギターを練習中です!
    ライブ情報の詳細が決まられましたら、是非公開願います☆

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  2. 玉さま

    アコギ練習中とはエライですねえ!

    ライブ詳細を公開するほど自信ないです・・。

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