このブログでも何度も書いてきたオヤジバンドのライブが無事終了した。思った以上に楽しい時間だった。来ていただいた皆様にこの場を借りて心から御礼を申しあげます!
会場となったのは南青山のライブハウス「MANDALA」。当日まで行ったことがなかったので、ノコノコ本番の日に出かけていって、その本格的な感じにたじろいだ。
「やっべ~な~」。気持ちを表わすならこの一言。出番の3時間半前に会場入りしたのだが、その時点で既に当日出演する他のバンドがリハーサル中。これがプロレベルだし、迫力があるし、ビビった。本気で家に帰りたくなった。
実際の出番になったら、さも落ち着いたフリをして軽口MCに励んだ私だが、実は、会場入りしてから本番までの3時間半は、緊張でヘロヘロ、ボロボロだった。
変な汗は出るし、身体中は火照るし、3時間の間に胃薬は2回も飲むし、一本1000円のユンケルを2本も飲んだ。
出番まであと40分ぐらいになった時には、控え室で芋焼酎をクイクイ飲みはじめた。20分ぐらいで少しポワンとした感じになったので、あれはあれで大事な準備だったと思う。
本番前のリハーサルでは、音合わせのあと、2曲しか演奏できなかったのだが、ここ3ヶ月「血みどろの練習」に寝食を忘れて取り組んだ(大ウソです)ので、あとはオジサン達持ち前の図々しさで乗り切ろうと腹をくくった。
そして、出番がやってきた。この時点で疲労困憊だったのだが、それをおくびにも出さず、余裕があるフリをしながら小一時間のステージをこなした。友人、知人の声援ってあんなに心強いものだとは思わなかった。感謝感謝である。
日常生活の中で、あそこまで緊張したり、白くなったり、身体から変な汁(汗ではない。汁だ)が出てくる感覚を味わうことはない。結婚式の主賓のスピーチだろうが、大勢の人を前にした講演会の講師だろうが、美女との初めてのベッドインだろうが、この日の緊張に比べれば鼻歌モノだ。
でも物凄く楽しかった。極端に音程を外すこともなく、喋りのほうもそこそこ好反応をもらったので、バンド結成後初めてのライブにしては上出来だったと思う。寿命はチョット縮んだが・・・。
アコースティックギター2本とボーカルだけというシンプルな構成にしては、いろんなアレンジが出来たと思う。
練習の時は何度も失敗した部分を本番ではスッとこなせたり、練習でスムーズだった箇所を本番でトチったり、やはりステージには「魔物」がいるみたいだ。
でも、総じて、この日の魔物は我々に味方してくれたようだ。はじめて聞いてくださった方々には、そこそこ余裕をもって演奏していたように見えたのではなかろうか。
そのあたりが「オヤジバンドの底力」である。細かく言えば「バンドの底力」ではない。あくまで「オヤジの底力」だ。
ギター巧者のリーダーが泰然自若みたいな雰囲気を醸し出しながら、ド緊張していたのを私は見逃さなかったし、アルペジオを奏でるバンマスの指が硬くなって、ソロ歌唱の際には、攻めるべき箇所を守りに入りながら歌い流したことも知っている。
私自身、声の震えを隠すように歌い方を工夫した。そんなもんだ。
心のザワザワを上手に封印しながらシレっとやり過ごす。まさに年の功だ。
終演後、皆様からさまざまにお誉めの言葉をいただいた。メールでも有難いお言葉をちょうだいした。
面と向かって「ヘタだったなあ」、「大失敗だったなあ」、「気持ち悪かったぜ~」とか言うような残酷な友人・知人はいないから、多分に社交辞令ではある。お誉めの言葉を真に受けるわけにはいかない。
いや、今回ばかりは真に受けることにした。図々しく人様からお金を取ってバンド活動をお見せした以上、継続していくためには、誉められた部分を真に受けて調子に乗っていくしかない。
「グッときた」、「気持ちよかった」、「カッコよかった」、「輝いていた」とか、「船越エーイチローが歌ってた」、「漫談かと思った」とかさまざな評価をいただいた。
ここでは恥ずかしくて書けないような過分なお言葉もいただいたし、「次回も必ず来る」という多くの声は物凄く励みになった。
真に受けます。
ちなみに、ライブ翌日の朝、体重計に載ったら前の日よりも2、5キロも体重が減っていた。打ち上げや二次会でしっかり飲んだのに減量になっていた。よほど変な汁が出たのだろう。実に健康的だ。
調子に乗って、アコギバンドは今後も継続することになった。今後もオジサン3人組は、モチベーション維持のために、傷をなめ合い、お互い大げさにおだて合いながら精進することにします。
お疲れ様でした!
返信削除無事終わられて何よりですね。
ステージのお三方は、まるで別人のように輝いておられましたよ!
アコギのアレンジがこんなにカッコイイものとは。。
また、年末(?)楽しみにしております。
正座で拝聴さま
返信削除ありがとうございました!
普段の3人がダメダメだとの厳しい御言葉を胸に刻んで精進していきます!
次回もゼヒよろしくお願いします!