2013年8月9日金曜日

ちかれ旅


「ちかれたび~」。このセリフを覚えている人はかなりのオッサン、オバハンである。 
もう30年以上前のテレビコマーシャルで一世を風靡した。栄養ドリンクのCMで、山で作業しているオッサンが「ちかれたな~」、「ちかれたび~」と語り合う衝撃の作品だった。

さて、先日、1週間ハワイに行ってきた。ただただ「ちかれたび~」が感想だ。「ちかれ旅」である。

もちろん、遊びに行ったんだから楽しかったが、あんなに疲れた旅行はいつ以来だろう。ヘトヘトだった。



12歳の娘と御年70ウン才の私の母親との3人旅である。娘はハワイは5回目だとか。実に生意気である。でも、私と行くのは初めてである。

バリとかタイとかアジア方面には何度も連れて行ったが、ハワイがあまり得意ではない私のワガママで、ハワイに同行したことはなかった。

というわけで、いっぱしのリピーター気取りの娘にいつもとは違うハワイ旅を経験させようと意気込んでしまったわけだ。別々に暮らしていると、こういう時にシャカリキになってしまう。もっと大らかにならんといかんと痛感した。

私が連れて行かなかった時のハワイ旅行と無理矢理差別化する必要などないのに、ここぞとばかりに力んでしまった。

で、ヘトヘトだ。

バカである。

レンタカーはジープ・パトリオットだ。もっと手軽なコンパクトカーにすれば安くあがるのに、こんなところでも力んでいる。

まあ、そこそこゆったりしていて遠乗りするには快適だったから良しとする。縦横無尽に走り回った。ドライブしないと味わえない景色を見せようと思っても、肝心な場面で娘は寝ていたりする。そんなもんだ。

安いボディボードを調達して、東海岸側のビーチで何度も遊んだ。これまた疲れる作業ではある。毎日のようにダルい身体にむち打って海に出かけた。



ノースショアまで出かけてシュノーケルに励んだ日もあった。こっちとらぁ、キャリア25年以上のダイバー父ちゃんである。ちまちました小魚を見せてお茶を濁すわけにはいかない。

クリアな海水を求めて結構な深場にも行った。名物のウミガメを必死で探して何度も見つけた。でも、足ヒレをつけて泳ぐ経験に乏しい娘である。結局は私が引っ張りながら泳ぐ。ヘトヘトである。



息が上がって溺れる寸前だったことは娘には内緒である。

コンパクトなカメラで娘を撮影するふりして、近くを泳ぐビキニのオネエサンの尻画像を撮っていたことももちろん内緒だ。

食事はガラにもなく毎日毎日、牛肉のオンパレードだった。ハワイにまで行って和食は食べたくないとホザいていた娘に迎合したわけだ。

そうはいいながら、日々疲労困憊だったので、ステーキエネルギー?を本能的に求めていたのかもしれない。






プライムリブは4回も食べてしまった。小さいサイズを頼むようなヘタレではないので、いつでもビッグサイズである。これはこれで胃が疲れる。

一番上の画像は、老舗レストラン「チャートハウス」で頼んだ一品。ここのが一番ウマかった。

この店、20年以上前に年上のオネエタマに連れられてご馳走になって以来、何度も足を運んでいる。いまや娘相手にアレコレ言われる立場だ。諸行無常である。肛門いとをかし、いや、光陰矢の如しである。

昼間はハンバーガーだ。昼も夜も、アメリカ本土の田舎から旅行に来たオノボリさんみたいな食事ばかりしていた。

ちなみに、帰国して体重を量ったらほとんど変わっていなかった。いかに激しく動き回っていたかの証だと思う。

色気づいてきた娘のせいでショッピングに費やす時間も多かった。アバクロの何が良いのだろう。サッパリわからん。買い物の際には、私の母に娘を託している時間が多かった。おかげで「甘甘とーちゃん」として散財しないで済んだから実に有り難かった。バアさまは大散財だったようだ。

ショッピングモールをうろうろしたおかげで、こっちは寝間着に重宝するXXLのブカブカTシャツを買ったり、薄毛予防の塗り薬をたくさん購入できた。一応、輸入制限がある薬なのだが、ついうっかり?多めに調達できた。



それにしても、ワイキキ周辺に限れば、大都会である。コンクリートジャングルみたいなものだ。交通量も多いし、人も多い。のんびりリゾートを楽しむ気分にはならない。

時差もきついし、禁煙もアホみたいに徹底している。ホテルのベランダですら禁煙である。アホみたいだ。高校生のように隠れて吸うのに疲れた。

などと文句ばかり言いたくなったのは疲れのせいだろうか。

もちろん、ワイキキエリアを少し離れれば、ゆったりとしたリズムが流れる良いところだし、離島に行けば尚更その傾向が強い。

ワイキキ周辺も、逆に言えば便利だし、不自由はないという意味では、やはり希有なリゾート地だ。何だかんだ言っても、あの完成したエリアの居心地がクセになる気持ちも分かる。


次に行く機会があったら、とにかく、ゆったりと過ごしたい。それだけが願いである。

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