東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2014年6月20日金曜日
一人暮らしを支える箱
何かの本で読んだ。魅力的な大人の男になるためには「一人暮らし」と「一人旅」が大事だとか。
ふーん、まるで私のこと!?である。
実にバカバカしい。
内向きで友達もなくウジウジ暮らしている侘びしい男だったら、一人暮らしも一人旅も単なる日常である。
明朗快活、才気煥発な魅力に溢れた男だったら、いつでも人の輪に身を置き、ウジウジとは無縁に暮らしているはずだ。
そう思うとバカげた仮説である。
一人暮らしや一人旅をどこか特別なことみたいに扱う変な風潮が気持ち悪い。
自己啓発本みたいなウザったさとでも言おうか。
若い時は、アノ手の本に書いてあるもっともらしい話にフムフム感心していたが、いい年して自己啓発本に刺激を受けている大人ってかなり情けない。
ちなみに、父の日に娘がプレゼントしてくれた本が、それっぽいヤツだった・・・。中高年男に対して遊び心やゆとりの大事さを説く一冊。
家庭があっても恋心は大事だとか、私がこのブログで長年主張?しているような話ばかりだった。でも愛しい娘がくれた本だから頑張って読んだ。
娘は私のことを面白味のカケラもないカタブツと思っているのだろうか。だとしたら嬉しい・・。そんなわけないか。
まあ、父の日だというのに、バンド活動を始めた娘のためにエレキギターセットを買ったり、雑貨屋でポップな腕時計を買わされたり、何となく散財してしまった。
行動がヘンテコである。自己啓発本でも読んで反省した方がいいのかもしれない。
さてさて、一人暮らしの話だった。
魅力的な大人の男になるために一人で暮らしている私だが、自炊(モドキ?)だってそれなりにこなす。
包丁とまな板を使わない変なこだわりを守っているのだが、現状では特に不便は感じない。
出来合いの惣菜、真空パック食品、その他の簡単調理用の食品で何とかなる。
以前にも紹介したが、市販のパスタソースや、それにアレコレ調味料や具材を加えて、ただ炊飯器でコメを炊く「スペシャルピラフ」の出来映えなど、もはやベテランの域に達している。
強いて言えば「焼魚問題」がネックである。キッチンの焼魚グリルなんか面倒だから使いたくない。湯煎するだけで食べられる調理済みの焼魚も売っているが、やはり味に関しての物足りなさは否定できない。
で、試してみたのがこんな手抜きグッズである。こういう商品があることは知っていたが、先日初めて使ってみた。
正直、今まで使ってこなかったことを後悔した。実に真っ当な焼魚が簡単に完成する。ビックリである。
切り身の生魚、西京漬けや粕漬けの魚、干物に限らず、この箱に収まるサイズであれば、電子レンジで1分半~2分半でちゃんと仕上がる。
あまり美味しそうに写っていないが、生鮭の切り身を電子レンジで2分だけチンした時の画像だ。熱の通り方にムラもなくバッチリだった。
あまりに簡単で手軽なので、魚だけではもったいないと肉類で試してみた。
専用箱を上手に使いこなすポイントは中に入れる食品の高さを均一にすることらしい。
鶏肉のブツ切れで試してみた。普通に塩こしょうとガーリックパウダーをふりかけてチンしたり、照り焼きソースにつけ込んでチンしたり何度も実験を重ねた
OKである。シンプルな味付けも漬け込み系もまったく問題なし。あっという間に完成するお手軽調理としてオススメである。
で、暇な週末にスーパーに出かけて色々と仕込んできた。焼肉のタレとか生姜焼きのタレとか、混ぜるだけ、あえるだけの簡単料理用のアレコレを大量に購入した。
いまの世の中、主婦がどんどんサボれるように多種多様な「料理の素」が溢れかえっている。おまけに一食100円程度のコストの商品がゴロゴロ見つかる。
鶏肉にまぶすだけのパウダー状の調味スパイスも随分調達した。チキンのレモンペッパーソース風のパウダーとか、タンドリーチキン風味のパウダーとか、多種多様である。
タンドリーチキンっぽい一品が完成した姿である。恐る恐る食べてみたが、普通に美味しい。突発的に酒のツマミを作りたいときなどには最高だ。
包丁、まな板だけでなくフライパンすら使わない。電子レンジ専用の紙箱ひとつでこんなものが出来ちゃうとワクワクする。何かに勝ったような誇らしい気分になる。
その後、豚肉でも試してみた。市販の生姜焼きのタレをベースに自分好みの特性タレを作り、30分ほど漬けておいてから、レンジで2分。絶品ではないが、必要充分レベルの焼きたて豚肉料理に仕上がった。
焼魚が簡単に出来ちゃう時と違って、肉の場合にはタレに漬け込む手間とか、調味用パウダーをまぶす手間とか、そういうメンドーな作業が発生する。
でも、包丁、まな板、フライパンを使わずに手料理っぽいものが出来る喜びと面白さがあるからヘッチャラである。
それにしても、ここ1年半ぐらい、いろいろな便利グッズを追い求め、それを応用するほどになってしまった。
一人暮らしがちっとも不便ではなくなってきた。このままだと「偏屈独身ジジイ街道」まっしぐらである。
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