東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年3月25日水曜日
TOTO
80年代を代表するロックバンドといえば「TOTO」だ。先日、元ベーシストが50代の若さで亡くなったニュースを見て無性に懐かしくなった。
YouTubeって実に有難い。いとも簡単にかつての名曲を楽しませてくれる。「TOTO」に関しても、当時好きだったのに忘れていた曲を見つけて妙に熱くなった。
数日の間、自宅のパソコンからはこの曲ばかり流れていた。
「Stop Loving You」という曲である。歌い出しの部分はモゾモゾした感じだが、サビに向かっていくメロディーラインのカッコ良さがタマランちんである。今聴いてもシビれる。
https://www.youtube.com/watch?v=bYr3OJOXk60
20代の頃、恋心を感じるとすぐにこの曲が頭に浮かんだ。いやはや何とも懐かしい。ジーンとくる。あんな感情はもう味わえないのだろうか。いやいや、そう決めつけちゃったらダメである。
さてさて、TOTOといえば、この曲よりも前にピークを迎えていた。誰もが聞いたことがあるはずの「Africa」が大ヒットした前後数年が全盛期だったはずだ。ゴツいアンチャンがリードボーカルだった頃だ。
https://www.youtube.com/watch?v=FTQbiNvZqaY
「Africa」は名曲中の名曲だからyoutubeをアレコレ覗いていると、こんな素敵なおっさんコンビのアコースティックカバーも見つかる。得体の知れないおっさん(有名な人だったらゴメンナサイ)がピザ屋の店先で一生懸命歌ってる姿もかなりイケてる。
やはりメロディーラインが秀逸だから聴き入ってしまう。それにしてもアメリカの人は何であんなに高いキーで歌えるのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=MLrC7e3vSv8
TOTOの全盛期、私は高校生だった。当時、若者は洋楽を聴くことが一種の嗜みみたいな感じだった。洋楽チャートを毎週気にすることが生活習慣になっていた。
あの頃の若者文化の特徴だった気がする。その後、歌謡曲や演歌、ニューミュージックとは違う若者がカッチョいいと思う邦楽のバンドやミュージシャンがバンバン登場する。そのせいもあって猫も杓子も洋楽を聞きかじる時代は終わった。カラオケの普及が若者の嗜好を大きく変えた形だ。
当時は私も若造だったのでノリノリの洋楽に惹かれたが、ディープパープルやツェッペリンのような激しすぎる感じは性に合わず、かといってエアサプライあたりの爽やかすぎる感じやボズスキャッグスのエロ過ぎる感じも好きだったが少し物足りない感じがした。
そんな中で出てきた「TOTO」はやたらと格好良かった。軽すぎず重すぎず、それなりにハードロック系の迫力もあるのにどこか洒脱なイメージがあって、あの時代の躍動感にピッタリだった。
私が15~16歳の頃のアルバムに収録されていた「Gift With A Golden Gun」、「Goodbye Elenore」あたりにはシビれた。今でも時々鼻歌でフムフム歌っている。
その後、「Rosanna」や「Africa」、「99」あたりの世界的ヒット曲につながっていく。
個人的な感覚だが、同じ時代に人気だった「ジャーニー」や「ボストン」などに比べると、どことなく洗練された雰囲気があった。「シカゴ」も洗練路線?でヒット曲を連発したが、「TOTO」には一種独特な疾走感のような勢いがあった。
メンバーの風貌も何となく普通。そこがまたカッコよかった。「ロックミュージシャンだぜ~」って感じの気合いバリバリの服も着ていない、カメラの前でベロも出さない。
アメリカのそこら辺のアンちゃんみたいな感じが「腕っこきのスタジオミュージシャンあがり」という彼らの経歴も相まって新鮮に見えた。
ノリノリの曲は自分の部屋で爆音で聴き、洒落たバラードはデートの時のBGMに活用した。
https://www.youtube.com/watch?v=r7XhWUDj-Ts
単なる個人的感覚、かつ自分の世代的共感ではあるが、80年代の洋楽はいま聴いても古さはちっとも感じない。音がキラキラ輝いていたような気がする。
「TOTO」がバリバリだった時代。
懐かしき青春の日々である。
富豪記者殿
返信削除その前も、そしてその後の時代も判りませんが1980年代前半に青春期を送った世代にとって洋楽チャートは完全に生活の一部でした。ただ何か気恥ずかしくてヒットチャートの上位を避けていた自分が今思えば青いです。たとえばシカゴの「素直になれなくて」なんてメロディアスなとても良い曲でしたが全く素直でない小生はムリにスルーしていました。でも今聞くとメジャー・マイナー問わず、仰る通り今聞いても飽きのこない名曲が多いように感じますね。
道草人生さま
返信削除洋楽は生活の一部でしたよね!
シカゴのあの曲、イントロが流れるだけで確かになんとなくアザとい感じがしたことを覚えてます。。