東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年10月5日月曜日
尻カメラ 矢場とん 冷やし中華 バンド活動
先週後半から実はスペインでぶらぶらしている。
今日のブログは出発前に書きためたもので、どうせ今頃はカヴァでも飲みながら鼻歌を歌っているはずだ。
節目の誕生日を迎えるにあたり、なんとなく非日常的な空間に逃げちゃいたい気持ちになった。どこへ行こうかアレコレ考えた結果、スペインのトレドを目指すことにした。
誕生日旅行だなどというとおセンチ野郎みたいでイヤだが、そんな大げさなものではない。単に旅好きだから自分への誕生日プレゼントみたいなものである。
うわべばかりの夜の街からのお祝い営業攻勢はイヤだ。かといって、せっかくの誕生日に巣鴨の大衆酒場でホッピーをグビグビするのもイヤだ。黙って自宅でエロ動画を見て過ごすのもシャクだ。ついでにいえば子供たちと一緒に過ごせない誕生日はほんの少し切ない。
理由を言い出せばキリがない。でも、すべてが取ってつけた言い訳みたいなものである。要は単に旅に出たかっただけだ。うん、それが純粋に真実だと思う。
フランクフルトに一泊してからマドリッド、トレドをじっくりぶらつきながら我が人生を考察して、ついでにウィーンに立ち寄って帰ってくる日程だ。はたしてどんな珍道中になっているか、来週以降には報告させていただく。
さて、秋が誕生日なので、毎年、この時期はお尻と口からカメラを突っ込んでもらう。
定期的な検査だ。内視鏡検査のほかに腹部のエコーや血液検査、そのほか肺のCTも受ける。人間ドック的な要素を手軽に済ませているわけで、私にとって秋の風物詩である。
私が昔から通っているクリニックでは内視鏡検査の際に、謎の強力鎮静剤だか弛緩剤みたいな薬物を注射されコテッと眠らされる。何も覚えていないうちに検査は終了する。
この薬物が大げさではなく物凄く快感だ。注射されて2分ぐらいでフワフワしてくる。長い付き合いのドクターとアホみたいな世間話をしてみるのだが、だんだんと視界がゆっくりと回り始めてどこかに飛んでいく感じ。
落ちないように踏ん張れば踏ん張るほど、落ちていく快感が身体中を包んでくる。どんなに抵抗しても知らぬ間にコロっと落ちてしまう。
目覚めたときには肩こりもすっかり解消しているし、その後、半日ぐらいはフワっとした感覚が残る。直後に酒を飲んだらフワッフワッ~になってしまうほどだ。
検査の日は当然、朝から何も食べられない。検査終了後にフワフワしながら空腹を満たすのがこれまた楽しい。
毎年毎年、今年はどこで何を食べようかと考えながら謎の薬物で落ちていく私である。
で、今年はクリニックから歩いていける場所にある味噌カツの老舗「矢場とん」を選んだ。東京では馴染みがないが、東海地方の人にとっては「スガキヤ・ラーメン」みたいなソウルフードである。
特選ヒレカツと串かつを注文してご飯もぶりぶりおかわりする。最大限に空腹の時のトンカツである。誰にどんな異論を挟まれようが天地神明に誓ってウマい。
私がミシュランの審査員だったら星を1万個はつけてしまう。
話は変わる。秋ならではの話題と言えば、忘れてはいけないのが「冷やし中華との別離」である。もりそば、ざるうどんなどは1年中活躍するのに冷やし中華は10月にもなると世間からコッソリ身を隠す。
毎年不思議に思うのだが、賞味期限が長いインスタントの冷やし中華は、全国の店頭から消えてしまった後はどこに行くのだろう。
メーカーの社員、関係者全員が持ち帰って来年の夏までせっせと罰ゲームみたいに食べ続けるのだろうか。
それとも包装を変えて別な粉末スープの子袋を入れなおして普通のラーメンとして再出発しているのだろうか。
昔から秋になると真剣に考えてみるのだが正解は謎のままである。
で、街場のスーパーの店先でこんな処分品を見つけては買いだめする私である。賞味期限は来年の春までだ。
「冷やし中華クリスマスバージョン」とか「年越し冷やし中華」とか、「バレンタイン冷やし中華スペシャル」なんかも大いにアリだと思う。
ついでにもうひとつ秋の話。
私がボーカルとMCをつとめるオヤジバンドは例年12月ごろにライブを行う。今年は11月28日に決まった。秋は練習が佳境を迎える時期である。
今年もこれまで7~8回に及んだ生音練習が終わり、10月中旬からはスタジオで音響装置をかました練習に移行する。
毎年、秋ごろからケツに火がついた感じで慌て始める。
バンドメンバー達との内輪のSNSではボーカルの私に対する叱咤激励という名の罵詈雑言が掲示板に飛び交う季節である。
「つべこべ屁理屈言わずに音程を取ることとリズムをキープすることを肝に銘じて地道に練習しろ」
こういうことを実際に言われる。わかりやすく翻訳してみる。
「お前は音痴だしリズム感もない。わかってるのかバカ!女のケツ追っかけてる暇があったら歌の練習に励め」。
そういうことである。結構大変である。グーの音も出ない私は気の利いた返信も出来ずに、仕方なく秘蔵エロ画像を掲示板に貼り付けて許しを乞う。
自分がMでよかったと思える瞬間である。
そんなこんなで今年も一つ歳を重ねて秋が深まっていく。
0 件のコメント:
コメントを投稿