東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2015年12月11日金曜日
冷凍食品に唖然とする
最近の幼稚園は、子どもに持たせるお弁当に冷凍食品を入れたら怒るらしい。食育がどうしたこうしたという趣旨なんだとか。
御苦労なことである。
まあ、わが家(かつて)でも子どもの弁当に冷凍食品を使ったことなど無かった。でも、共働きの家庭などでは、たまには手抜きのおかずを入れることもあるだろう。
全面禁止みたいな極端な話はヒステリックでバカみたいだ。いや、バカだ。
手抜きを問題視するなら無洗米を使ったり、弁当箱を食洗機で洗うのもダメという話になる。アホらしい。冷凍食品を闇雲に敵視?するのはちょっとピントがずれていると思う。
などと、冷食擁護派みたいな論陣を張ってみたが、実は最近、私の中で冷凍食品ブームが到来している。
一人暮らしをしているから仕方なく冷凍食品でシノいでいるわけではない。「今日は冷凍食品でいいや」ではなく「今日は冷凍食品じゃなきゃイヤだ」と思うぐらいウマい商品が珍しくない。
「冷凍食品イコールだめな食べ物」。確かにそんなイメージは私達の世代にはしっかり染みついている。いや、結構幅広い年代に染みついている。
非常食の乾パンみたいな位置付けで捉えている人もいる。私もそうである。基本的に認めていなかったし、20代の頃に一人暮らししていた時でも冷凍食品に手を出すのは人として正しくないなどと思い込んでいた。
浅はかだったと思う。
そりゃあ、毎日毎日、冷凍食品ばかり食べていたらヘンテコだが、そういう話ではない。
コンビニ弁当と冷凍食品。いずれもそれを食べたことを大っぴらに言いたくないというか、誰かに話すにしても妙に卑下しながら語るような「日陰者」みたいな存在である。
コンビニ弁当は確かにビミョーな点がある。ソース焼きそばの場合、紅ショウガまで一緒に電子レンジでチンされて、フタを開けたときにそれが不快な臭いになったりする。
だいたい、伸びちゃうから作り置きの麺類が美味しいはずがない。頑張って進化しているが、どうしても「冷めちゃった料理」だ。それでも10年、20年前よりははるかに美味しくなったことは認める。
しかし、コンビニ弁当がどう頑張ろうと冷凍食品の美味しさの進化にはかなわないと思う。あまりの美味しさに時々ビックリする。
ちなみに私がここで声を大にしている冷凍食品は「チャーハン、ピラフ、パスタ」ぐらいで、その他のおかず系のものは知らない。そっちは今後研究していこうと思う。
2~3年前、冷凍食品のパスタ類がメーカー同士で激しい競争を繰り広げどんどん進化していると聞き、いくつか食べてみた。正直ビックリした。
乾麺を茹でて、出来合いのちょっと高級なレトルトパスタソースと和えて食べるよりも、断然冷凍パスタのほうが上だった。
その後、風の噂?で冷凍食品業界におけるチャーハン戦争が凄いことになっていると聞いた。でも何となく食べる機会もなく過ごしていた。
今年のとある日、遅ればせながら「イマドキの冷凍チャーハン」を食べた時の驚きは予想以上だった。
ここ数年、自宅でデリバリーを注文する際、中華料理ならチャーハンも頼んでいたが、数え切れないぐらい食べてきたそれらのチャーハンのどれよりも冷凍チャーハンのほうが圧倒的にウマい。
気付けばさまざまなメーカーの商品を試した。変な話、マズいチャーハンを探すことが難しいぐらいみんな美味しい。
2~300円で2人前である。デリバリーやコンビニ弁当系のチャーハンと比べると破格に安いのにウマい。日陰者にしておくにはもったい存在だと思う。
核家族化が進み、共働きが進み、おひとりさまも増加した現代社会がもたらした副作用というか効能というか、起きるべくして起きた現象だと思う。
思えば、私が子どもの頃はレトルトカレーだってボンカレーぐらいしか無かった。今では帝国ホテルを筆頭に高級ホテルもレトルトカレーを発売し、高級スーパーには1食1000円を超える値段のレトルトカレーが平然と並んでいる。
カップ麺も然り。昔と違って最近ではご当地ラーメンや高級志向の商品も出ている。冷凍食品も時代の流れとともに「とりあえずの非常食」みたいなイメージから「わざわざ食べるウマいもの」に着実に変わってきたわけだ。
チャーハンだけでなく、先日食べてみたピラフにもウットリした。牛乳の明治が開発した「チキンときのこのピラフ」は、コメの硬さは完ぺきだったし、ミルクとバターの風味がまとわりついてきて実にウマかった。
願わくばチャーハン、ピラフそれぞれ、高級バージョンが出てきて欲しい。現状では低価格路線を維持するためなのか、具材が乏しいのが残念な点である。
レトルトカレーのように価格帯にバリエーションが出てくればもっと凄い商品が出てくることは確実だ。
ちなみに、「チキンときのこのピラフ」にアレコレとトッピングを加えてみたらアホみたいにゴージャスで物凄くウマいピラフが出来た。昔からピラフを愛するピラファーである私が悶絶したぐらい最高だった。
画像を撮り忘れたのが残念である。
スーパーで買ってきた結構上等なぶつ切り鶏肉と冷蔵庫にあったセブンイレブンの「金のソーセージ」も細かくカットして、ついでにマッシュルームを適量加えて適度に味付けして冷凍ピラフと合体させた。
完ぺきだった。
そのまま加熱して食べられるという冷凍食品の良さからは外れてしまったが、家にいながら高級レストラン顔負けのピラフがあっと言う間に出来てしまった。
今日の話を読んでいる読者の皆様の多くが、冷凍食品の話など侘びしい独り者の戯言と感じているかもしれない。
でも、そう思って手を出さないのはちょっともったいない!。熱く語りたくなるぐらい冷凍食品にはワクワク感がある。少し具材を追加したり少しアレンジしたら「冷凍食品ごときで食事を終わらせてしまった」という罪悪感?も解消できる。
冷凍チキンライスに別途ユルユルに作ったオムレツを載せればフワフワオムライスが出来るし、ビーフピラフだったら別途ステーキや焼肉をドカンとトッピングすれば一気にゴージャスな一品になる。
極端な話、もし私が料理上手な女性と暮らす日が来るとしても、冷凍食品のチャーハンやピラフは愛し続けると思う。
富豪記者殿、
返信削除これは良い話を聞きました。来年から日本での暮らしが始まる小生にとってとても有益な情報です。なんとなく加工食品って身体にわるいんじゃないかとか手抜きしていいんだろうかってロクに確かめもせず罪悪感を持っていたのですが、事実を調べて虚心坦懐に受け入れるって何事にもよらず大事ですね。
道草人生様
返信削除毎度、お目を通していただきありがとうございます。
日本への御帰任、おめでとうございます。
冷凍食品、身体に良いかどうかは不明ですが、すでに発育段階、成長期はウン十年前に
終わっているので、気にせず食べています。結構ウマいのがいろいろあります。