東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年1月15日金曜日
イライラおやじ
ここ数日、世の中を騒がせているのがSMAPのスッタモンダだ。要するに会社に楯突いた社員が居場所を失っただけの話らしい。
そりゃあ裏切り者は許されないのが普通だ。実に単純なこと。なんだかんだ言っても経営サイドを甘く見ちゃっただけの話だと思う。
まあ、そうは言っても、経営者としては、これだけの騒動になればゴッツイ儲けが生まれる便乗ビジネスをやりたくて仕方がないはずだ。
いわば経営者としての矜持と商魂がせめぎ合っている感じだろう。そんな観点で成り行きを見物するのも面白いかもしれない。
さて、本題。
「人間五十年、下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり」。織田信長が好んだと言われる一節だ。
そもそもは人の世の50年なんて天界の時間に比べれば一瞬でしかないという意味だ。人生は50年ぐらいで終わってしまうという解釈は誤り。
もっとも、時代とともに解釈の幅は広がり、「人間が精一杯ハッスルできるのは50年程度だから悔いのないように頑張ろう」みたいなニュアンスも一般化してきた。
解釈はともかく50年が一つの節目であるのは間違いないようだ。
平均寿命を考えるとまだ先の話なのだろうが、50年ぐらい生きてくると漠然と「死」を考えることが増える。
少なくとも10年前の倍、20年前の百倍ぐらいは「老後、晩年、死」を考えることが増えた。こうやって無意識のうちに少しづつ“終活”への意識が強くなっていくのだろう。
最近、知った言葉に印象深いものがあった。
「人は生きてきたように死んでいく」。
何千人を見送ってきたベテランの医師の体験談から生まれた言葉らしい。考えさせられる言葉だ。
しっかり生きてきた人はしっかり死んでいく。感謝しながら生きてきた人は感謝しながら死んでいく。文句ばかり言っていた人は文句を言いながら死んでいく。
人生の最後の数カ月は人生が凝縮されるらしい。その人の剥き出しの性質が表に出るのだろう。キッチリした人はキッチリと、だらしない人はだらしなく人生を終えるのかもしれない。
私自身、身内の死を思い返すと、素直にうなずける。祖父、祖母ともに「らしい」最期だったのかもしれない。
さてさて、私も人生後半戦である。さすがにこの年になれば人間性も固まってきた。その日を迎える際も「らしい」死に方をするのだろうか。
ちょっとマズいかもしれない。
このところ、偏屈に拍車がかかってきたから、将来はバリバリの偏屈ジジイになって、結局は偏屈に死んでいくのだろうか。
誰かが看取ってくれるにしても偏屈なヤツは迷惑だろう。ちっとも可愛くない。ちょっと問題である。
死にそうな分際で、お医者さんや看護婦さんの態度や口の利き方にカチンときて無駄な抵抗をしそうだ。
昔から思っているのだが、お年寄りの患者に対して看護婦さんが赤ちゃんをあやすように話すのは何とかならないものだろうか。一部のケースなのだろうが、個人的にはああいうノリが苦手だ。
患者も「赤ちゃん返り状態」なのかもしれない。それでも人生の大先輩として敬意を払ってもらいたいと思う。
これからの世の中は超高齢化社会である。おそらく想像以上に爺さん婆さんばかりになる。どこを見ても爺さん婆さんである。
そんな日が来る前に、高齢者に対して節度と敬意を払う必要性を年少者に教育していくことは国家としての喫緊の課題!だ。
あと20年ぐらい大過なく過ぎれば、私だってお爺ちゃん業界?でブイブイ言っているはずだ。その頃に若造にオチョくられたくないからこの問題に関しては声を大にして主張し続けようと思う。
最近、以前にも増してイライラすることが多い。これっていわゆる更年期の症状なのだろうか。自分でも少しイヤになる。
クルマの運転中もしょっちゅう腹を立てている。事故を起こしたらつまらないので常に気分を鎮めるように暗示をかけている。
「年をとれば誰だってノロノロしちゃうんだからイライラしない!」。いつも自分にそう言い聞かせる。しかし、ノロマなクルマを運転しているのがお年寄りじゃなかったりすると途端にイライラする。
「もたもた」、「のろま」。文字にするだけでも不快だ。せっかちが正しいとは言えないが、間違いなくのろまよりは百万倍マシだ。江戸っ子の常識である。
待たされることもイヤだ。マナーだかなんだか知らないが必ず5分ぐらい遅れてくる女性がいる。こっちも文句を言わないが、あっちも詫びの言葉はない。結果、割とすぐに嫌いになる。
イライラ話から脱線してしまった。軌道修正。
男の場合、テストステロンなる物質の減少が更年期のさまざまな症状の原因だとか。イライラぶりにも関係するみたいだ。一応、注射による補充療法があるらしいが、それなりに問題もあるらしい。
気軽にテストステロンが補充できるサプリとかアメとか入浴剤なんかが開発されて欲しいものだ。
ちなみに今日も朝からイライラしている。原因はどうでもいい健康ネタを知ってしまったせいだ。
「動脈硬化の前触れとして最初に起こるのは朝勃ちの減少」
朝勃ちなんて中年になれば誰だって無くなる。50過ぎた男が毎朝ビンビンだったらバカだろう。こんな情報に心を乱される自分にイライラする。
節度と敬意を払いたくとも、それに値しない老人も増えていくのでしょうね。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除おっしゃる通りですね。。。
年を取るに連れ節度を忘れないようにしないとマズいですね。