東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年9月9日金曜日
ラーメンの謎
国民食ともいえるラーメンだが、どうも私とは相性が良くない。心底ウマいと思えるラーメンに出会った記憶がない。由々しき問題である。
ラーメンが嫌いなわけではない。時々無性に食べたくなる。
でも、ファストフード系だったらどちらかといえば牛丼のほうが好きだし、高校生の頃、友達とラーメン屋に行っても、ひとりでスタミナ丼などのご飯類を注文していた。
おそらく「ラーメン愛」が足りないから、ラーメンの神様が私にイジワルしているのだろう。絶品ラーメンに遭遇しないように操作?しているようだ。
私の旧友が詩的かつ哲学的なラーメンブログを開設しているのだが、クソまずそうなラーメンだろうと真摯に向き合っている(http://blog.livedoor.jp/kin_nosuke/)。
おそらくラーメンに対する「愛」が強いのだろう。愛さえあれば、時には絶品ラーメンにも出会えるはずである。
私の場合、基本的に昼飯を食べないから、ラーメン屋の暖簾をくぐるのは酔っ払っている時ばかりだ。シラフで食べようとしない点がダメである。やはり愛が足りない。
混雑している店はイヤだから必然的にガラガラの店に入る。まるでダメである。愛が足りないどころか、脳が足りない感じだ。
ラーメンに限らず、ガラガラの店でウマいものを食べようという魂胆が甘っちょろい。
そんなわけでウマいラーメンに出会わないのは自業自得だと気付いて、最近はそこそこ混んでいる店にも入るようになった。
それでもゼヒまた食べたいと思えるラーメンには出会えていない。ラーメンの神様はいまだにフラチな私を許してくれないようだ。
先日入ったのはミシュランガイドにも載ったとかいう人気店。ちっとも美味しくなかったので店名は伏せる。東京23区の真ん中より少し西側にある。
ただただショッパイ。味が濃すぎる。
隣のオニイチャン二人連れはウマいウマいと語り合っていたから、私が間違っているのかと思って冷静に何度もスープを飲んでみた。
鶏スープが自慢らしいのでサッパリ系を想像していたのだが醤油味と塩分が濃すぎる。スープを全部飲んだら気持ち悪くなるレベルだ。
ミシュランガイドに載せようと思った人はよっぽど塩分が足りない人なのだろうか。長距離を走って汗ダラダラになった直後に食べたとか、さもなければ口の中に砂糖を1時間ぐらい入れた後に食べたとか、そんな状況だったらこの店のショッパサも有難く感じるだろう。
別の日、某下町(谷根千エリア)で寿司をつまんだ後、前から気になっていたラーメン屋に入ってみた。いつも賑わっている塩ラーメンがウリの店だ。
壁には有名だか無名だかわかんない人達の色紙がいっぱい。「味のバランスが絶妙でした!」「ウマさが脳天に突き刺さりました!」みたいなコメントも添えられていた。期待大である。
居ずまいを正して食べてみた。さっき書いたミシュランに載った店のようにゲンナリはしなかったが、やはりショッパイ。私は生粋の東京人だから濃いめの味が好きなのだが、それでもキツい。
隣に座っていた妙齢の女性はスープを全部飲み干していたが、ついつい「腎臓に悪いですよ」と声をかけたくなったほどだ。
ちなみにこの2軒だが、「食べログ」の評価は「3.8」と「3.6」である。やはりちっとも参考にならない。私の感性がヘタレているのか、それとも「食べログ」にわざわざ書き込む人達の味覚が偏っているのだろうか。
そんな私が愛しているラーメンがこれだ。大きなスーパーなどで見かける「喜多方らーめん あっさり醤油味」である。似たような商品も多いが、あくまでこの袋のヤツが最高である。
あくまで味の嗜好は人それぞれだが、そこらへんのラーメン屋に行くなら私としてはこっちのほうが幸せである。麺の食感がとくに気に入っている。
即席麺というかチルド麺というジャンルだが、近頃のこの手の商品の中でもとくに美味しいと思う。
標準茹で時間は3分だが2分で充分だ。チャーシューも買ってきて、ネギをドッサリ入れてコショウをブリブリかけて食べるのが私のお気に入りの食べ方である。
最近のスーパーは刻みネギも売っている。便利である。これを全部ラーメンに入れちゃう。途中でちょっと飽きてきたら、お酢を入れて味の変化を楽しむ。
「4.22」ぐらいの点数をつけたくなる。
ラーメンの神様から見放されている私の個人的な意見である。世の中のラーメン通の人達からは「ケッ」と言われそうだが、屁のカッパである。
今日は富豪っぽい話どころか、刻みネギを賞賛するぐらいチマチマした話になってしまった。まあいいか。
でも、ラーメンにトッピングするチャーシューにこだわれば贅沢気分も味わえる。高級スーパーでよく見かける塊ごと売っているちょっと高級なチャーシューを買うことをオススメしたい。
カットせずに塊のままかじりながら麺をすする。実に豪勢である。チャーシューがいつまでも無くならない。そこらへんのラーメン屋では体験できない贅沢である。
チャーシューの話がシメになってしまうあたりが私の「ラーメン愛」の限界である。
羽田空港第2ターミナルの「天」の醤油ラーメンは富豪様のお口に合うかもしれません。
返信削除また富豪様は「ソースマン」とのことなので、こちら↓も是非お試しください。
http://blog.livedoor.jp/kin_nosuke/archives/1059649850.html
珍宝さま
返信削除マズそうな情報に悶絶。近くだったらすぐにでも行きたいです。