東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年10月7日金曜日
清酒、ウイスキー、トマトホッピー
秋は酒がウマい季節である。
春も冬も夏もウマいのだが、それはさておき、秋はいつにも増して酒が恋しくなる。
こんな色っぽい生イクラを前にしたら頭の中は酒、酒、酒である。
やはりこういうツマミには日本酒である。大和魂!である。これからの季節は燗酒もタマらんちんだ。ジンワリする。
「塩辛と熱燗」みたいな組み合わせに悶絶するたびに心底この国に生まれた喜びを感じる。
日本人にとって酒は特別なものだ。なんだか大げさな書きぶりだが、神道の世界では酒は神聖なものである。
酒を創ったのも神様だし、お供えするのも酒である。お清めに使われるのも酒だ。
神道の考えでは、お供えした酒は御神酒である。それを飲むと霊験あらたかなものを身体に取り込むことになり神様と一体化するわけだ。
なんとメデタイことだろう。バンバン飲まないといけない。
一説によると「酒」の語源は災いを避ける「避け」だという話もある。呑兵衛にとっては素敵なエピソードだ。
酒とつきあい始めて35年ぐらいになる。もしもこの世に酒がなかったらと考えると私の35年が途端に色あせるように思えるから不思議だ。
つくづく健康の有り難さを感じる。酒がウマいなあと思えること自体が健康のバロメーターでもある。適度に節制して長く付き合いたいものである。
さて、清酒以外にもあれこれウマい酒を楽しめるのが現代社会の恩恵だ。食べ物や気分に合わせて焼酎やウィスキー、ワイン、なんちゃらサワーまで選択肢はたくさんある。
この頃、昔よりもウィスキーが美味しく感じる。寝酒のつもりでマッカランや竹鶴をロックでチビチビするのだが、チョット一杯のつもりが止まらなくなることがある。
普段、ウィスキーといえばバーやクラブで水割りを飲む機会が多い。正直言って水っぽくてウマくないなあと思うことが多い。水で割ってる以上あたり前なのだが、ああいう場所では水割りが丁度いい。
カッコつけたりおだてられたりしながらヒャア~ホホ言いながら飲むわけだからロックでは飲み過ぎてヘロヘロになる。
寝酒なら文字通り後は寝るだけだ。舐めるように味わうロックが愛おしい。一日の終わりに鎧兜を脱いでシークレットブーツも脱いでカツラも外して裸族みたいな格好でひっかけるあの一杯は心地良く身体に染みる。
なんだかこんな事を書いているだけでウィスキーの香りが恋しくなってきた。
ついでにもうひとつ。
最近になって時々グビグビ飲んでいるのが「トマトホッピー」である。はじめてメニューにその名を見かけた時はゾっとした。でも試してみると悪くない。結構イケる。
焼酎のトマトジュース割りをホッピーで割るシロモノだ。割りモノを割りモノにする手の込んだ一品である。
青リンゴサワーとかカルピスサワーに比べると「俺って身体に良い酒を飲んでいるんだぜ」的な高揚感?がある。
まあ、一種の言い訳みたいなものである。「言いわけ酒」だ。演歌のタイトルみたいだ。
世のオジサマ達はたいていが成人病かプチ成人病だから飲み屋に行っても案外ヘルシーなメニューに目が向く。そんな心理をくすぐるのがトマトホッピーかもしれない。
今年も11月にわがオジサマバンドの素晴らしいライブが南青山で開催されるのだが、ここ数ヶ月、練習終わりの飲み会ではトマトホッピーが主流だった。
最初は誰もが恐る恐る注文していたが、今ではそのブキミさを話題にすることもなく、ごく普通のドリンクに昇格している。
そのうち青汁ホッピーとか野菜ジュースホッピーのような新メニューが登場しても躊躇せずに注文するような気がする。
>トマトホッピー
返信削除疑似レッドアイ?
ポテ珍3号さま
削除確かにホッピー自体がビールもどきなのでレッドアイもどき?と呼べるかもしれませんね!