東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2016年12月12日月曜日
ラッセン、どん兵衛 バブル時代
「どん兵衛」が意味不明なキャンペーンを展開している。ラッセンが「かき揚げを描き上げた」らしい。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161207-00010002-kaiyou-ent
よく分からないけど素敵だ。いい感じである。
30年ぐらい前、ラッセンの描く世界に心をときめかせた。ダイビングに熱くなっていた頃だったから、写実的な中にもロマンチックにデフォルメされた独特の作風に惹かれた。
私にとって「バブル景気」のイメージはラッセンである。ジュリアナでもワンレンボディコンギャルでもない。ラッセンがバブル時代のアイコンだった。
その後、宇宙っぽいイメージを取り入れたり、漫画みたいなタッチの作品も増えてきたあたりから興味が無くなったのだが、大昔に購入したリトグラフは今も持っている。
ハワイの画廊で買った。社会人になってまだ間もない頃だ。当時の私にはかなり勇気が必要な値段だったが、頑張って購入。あれもバブルの勢いだったのだろう。
ダイヤモンドヘッドと水中の世界を描いた初期の代表作である。今では納戸の奥の方に仕舞い込んだままだ。正直処分に困っている。
買ったはいいが、帰国した際に別送品申告を忘れて慌てた思い出がある。当時親しく付き合っていた成田の某公的機関?幹部に泣きついたことを思い出す。
おおらかな時代だったから、その人には随分お世話になった。空港関係者の制帽を借りてスチュワーデスの知人を空港内の変な場所で出迎えるというサプライズにも協力してもらった。
イマドキの世相ではありえないバブル時代ならではの思い出だ。
最近、バブル時代回顧みたいな風潮が流行っているらしい。洋服のデザインや女性の化粧などにそんな傾向が強まっているとか。
平野ノラという芸人もバブルをネタに売れている。結構面白い。出てくる固有名詞が時々ツボにはまる。
評論家らしき人が解説していたのだが、10~15年ぐらい前のものだとダサい、カッコ悪いと思われても、30年ぐらい前の流行は逆にオシャレに見えるそうだ。
ある意味、流行に敏感な世代がまったく知らないぐらい年月が過ぎ去ったという意味だろう。
私の持っているラッセンの絵も昔のようにオシャレなイメージで再ブレークしてくれないものだろうか。念のため、まだ捨てないようにしよう。
あの頃、ラッセンの絵に刺激された私はフィッシュアイレンズを使った広がりのある写真を撮ることにハマった。
その名の通り魚眼のように広い画角が特徴なので簡単に地球を丸く?撮影できる。
水中撮影用の道具を揃えれば、ラッセンには程遠いものの陸と海を両方写し込むことが可能になる。南の島でしょっちゅうそんな写真を撮っては喜んでいた。
半分水中、半分陸上のいわゆる半水面写真というものだが、一番上の画像は30年近く前のモルディブだ。
今では地球温暖化の影響で浅瀬のサンゴが死んでしまって、こういう風景を探すのは結構難しいようだ。
時には旅先で知り合った人にモデルになってもらったこともあった。ついでにいろいろハプニングもあった。あれもまたバブルだったのだろう。
泡のような思い出だ。
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