東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2017年5月10日水曜日
メキシコ・コスメルの旅
ゴールデンウィークはメキシコのコスメル島(Cozumel)に行ってきた。カリブ海の西側に浮かぶリゾートだ。
およそ20年ぶりの訪問である。初めて出かけた時はまだ20代の頃だった。その後も何度か出かけたお気に入りの場所だ。
当時はカリブ海の水中に魅せられていた。普段、水中行脚していた太平洋側とは魚の風貌や景観が違ったので新鮮に感じた。
その後、何度もカリブに通ったが、私の水中撮影スタイルがオタク路線になっていくに連れ、すっかり東南アジア方面ばかりに行くようになった。
魚の種類に関しては圧倒的にアジアに軍配が上がる。でも、今回久しぶりにカリブ海を訪ねてみて独特の「気持ち良さ」を堪能した。
世界トップレベルの透明度、リゾート全体を覆う陽気な雰囲気、遠いから感じる「はるばる来たぜ」的な感覚も相まって妙に気分がアガる。
昔の恋人に会ったら昔のまんまで素敵だったみたいなハッピーな気分で過ごせた。
メキシコっぽい雰囲気がカリブ海のリゾートと融合しているから極東の島国ニッポンから訪れると実にワクワクする。「ラ・バンバ」をついつい口ずさみながら浮かれる。
今回泊まったのは「Presidente Inter-Continental Cozumel Resort & Spa」。その昔、1度泊まったことがあるリゾートだ。地元資本のホテルが多いコスメルにあって割高なホテルである。
旅行の計画段階で、いくつものダイビングショップにチャーターベースでの見積もりを頼んだのだが、割と良い条件を提示してくれたのが、このホテル内のショップだった。
ここの半額ぐらいで充分快適な宿はあるのだが、ダイビング優先で考えたら割高な宿泊費も仕方ない。若い頃の旅じゃないし、ちょっと奮発する。
リゾートはモダンな感じにリノベートされていて、プール周りも高級リゾートらしく洒落ていた。
イグアナがうろうろしているのもこの島の特徴である。インターコンチネンタルホテルの中にも「イグアナの巣穴」みたいな場所があったため、ぶらぶら歩いていても突如、恐竜みたいなヤツに出くわしてビックリする。
歩き方がノッソリしていて、若かりし頃のタモリのモノマネが実に上手だったことを今更ながら痛感する。
肝心の海の話は後回しにして、島の雰囲気の話。ふた昔に比べてダウンタウンの近代化が進んでいるのにも驚いた。アメリカあたりからの巨大クルーズ船が昔よりも頻繁に寄港するようになったようで、街全体がちょっぴりハイソ?になった感じ。
比較的近い距離にあるカンクンからの日帰り客とクルーズ船からの短時間滞在客がコスメルの観光客の中心になっているようだが、ノンビリとこの島に滞在してホゲホゲ過ごすほうが個人的には正しいと思う。
メキシコ料理を前にライムを搾ったコロナビールを一気にあおり、そしてフローズンマルガリータをグビグビ。至福の時間である。
とかいいながら、若い頃は毎食毎食メキシコ料理を堪能していた私もすっかりオジサマである。メキシコ料理はそこそこにして、中華料理屋で焼きそばをツマミにマルガリータを飲むというヘタレぶりだった。
20代の頃に行っていた場所に50代になって再訪すると、タイムラグがあり過ぎるせいで、我が身の劣化を痛感する。
事実、今回は熱を出して二日間も棒にふった。これまた加齢のせいである。しかし、加齢イコール成熟である。とっさの機転で日本への帰国便を変更して、関連するメキシコ国内線の手配やダイビングの日程変更、ホテルの延泊などもスタコラサッサとこなすことが出来た。年の功である。
おまけに諸々の変更の結果、曜日の関係でコスメルから戻る際のメキシコシティへの国内移動が一気にスムーズになり、帰国便を1日延ばしただけなのにコスメル滞在が2日も増えるというラッキーに見舞われた。
そんなこんなで、割とノンビリすることができた。若い頃は寸暇を惜しんで海の中に入ってばかりだったが、この歳になると海辺でボケ~っとする時間が妙に嬉しい。
葉巻をふかしながらカリビアンブルーの海を眺める。iPodから流れてくるのは「ジプシーキングス」だ。そりゃあウキウキする。
もともと、今回の旅行は長年に渡った潜水趣味を引退しようと企画した。その昔、一番好きだった海を選んでケジメをつけようと気取っていたのだが、結局は「ミイラ取りがミイラになった」?ような結果となった。
すなわち、自分の潜水スタイルというか、撮りたい水中写真の路線に改めて気づかされることになった。
ここ10年以上は小さい生き物の接写、すなわちマクロ撮影にこだわり、水中でいつも肩凝りに見舞われていた。
今回、水平透明度50メートルぐらいのコスメルの海に漂いながら、スカっと気持ちよいワイドアングルの写真を撮影して、こっちの路線のほうが自分の性に合っていると思い直した。
というわけで、引退はとっとと撤回して、今後も時々は「気持ちよい水中写真」をノンビリ撮影することに決めた。
次回はコスメルの水中画像を紹介します。
大仁田厚みたいな早々の引退撤回宣言、
返信削除素敵です!
浣腸、いえ館長サマ
返信削除そんなもんです!
富豪記者様
返信削除こんにちは、いつも楽しく拝見させていただいております。この度10年振りに東京に戻って参りました。私もシガーとお酒と靴が大好きな二児の父親です。一度お会いしたいと思っておりましたので、お時間あればよろしくお願いします。
匿名様
返信削除コメント有り難うございます!
10年ぶりの東京ですか。
楽しいことがワンサカ待っていることと拝察いたします。
今後ともよろしくお願いいたします。
富豪記者様
削除早速ありがとうございました。
若輩者ですがよろしくお願いいたします。