東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年4月20日金曜日
カジュアル靴の話
年齢とともに物欲はかなり収まったが、靴だけはいつでも欲しくなる。一種の病気だろう。
10年ぐらい前まで、ぐい呑み収集に躍起になったのだが、あれも確実に病的だった。多いときは50個ぐらい集まった。自分の口が50個あれば使いこなせたのだが、そんなはずもない。
ずいぶん処分して今では15点ぐらいしか残っていない。自宅でゆるゆると使っているが、新たに欲しがらなくなってから使用頻度自体が減った。
靴の場合、毎日必ず履くから、常に意識がそこに向かう。意識が向けば物欲が湧いてしまう。
先月、パリとローマに出かけた際、普段用のカジュアル靴をいくつか買った。娘との二人旅を楽しむために「靴なんか買わないぞ」と自分に言い聞かせていたが、ブレーキがかかったのはスーツ用の高級靴だけだった。
普段用のカジュアル靴は私の意識の中で別なモノみたいだ。靴は靴なのにカジュアル靴を「運動靴」と呼んでしまうせいで、ついつい余計なものまで買ってしまう。
フランスのメーカー「パラブーツ」のスニーカーなどを買った。いわゆる高級本格靴よりは安いが、いくつも買っちゃうと、総額ではエドワードグリーンだって買えるぐらいの散財になってしまう。
こういうのを無駄遣いと呼ぶ。だいたい、月曜から金曜まではスーツを着て、土日は家でホゲホゲしていることが多いから、カジュアル靴の出番は極端に少ない。
健康のために散歩に出るときはスポーツ用品店で買った運動靴だし、子ども達と会う時も洒落た靴など履かず、定番のクラークスのスリッポンである。
なのにカジュアル用の靴が増えていく。休みの日にはもっとアクティブに行動して、デートの予定でも作らないと小洒落た靴達の出番はない。
靴に対する物欲が異常に強まったのはここ10年ぐらいだが、思い起こせば青春時代にも靴に意識が向いたことがあった。
憧れたのはトニーラマのウェスタンブーツである。ジーンズにあわせて尖ったブーツを履くことにこだわった時期があった。
歩きにくかったし、時につま先が痛くなった。おまけに蒸れて不快なのに気にせず愛用した。ご苦労さまだった。カッコつけたい年頃には履いてみたくなるイケイケな靴だった。
今もショートブーツはいくつも持っている。
http://fugoh-kisya.blogspot.jp/2017/01/blog-post_25.html
寒い時期にスーツにも合わせやすいものが多いが、普段用にもいくつがお気に入りがある。
左がスペインのカルミナ、右がイタリアのタニノクリスチーである。ウェスタンブーツが好きだった若い頃の名残りで、ついついブーツも欲しくなってしまう。
滅多に履かないから靴にとっては気の毒だ。わがオヤジバンドのライブの際に履いたぐらいで、靴箱ではなく納戸に仕舞い込んでいる。
高校の終わり頃からは、流行を気にしてワラビーもしょっちゅう履いた。80年代前半の懐かしい思い出だ。コインローファーかワラビーが色気づいた男子の定番だった。
裾がフレア気味のファーラーのスラックスにワラビーという組み合わせである。渋谷あたりの男子はみんな似たような格好だった。
ネットで調べてみたら、今もファーラーのスラックスが売られていてチョット感動した。
なんだか話がとっ散らかってしまった。
カジュアル靴が増えていく話だった。そうした靴をもっと履き倒すには、週末にアクティブに行動するだけでなく、職場にも時々カジュアルな服装で行くしかない。
スーツじゃなきゃいけない決まりもないし、実際にラフな服装で出勤している社員もいる。私の場合、服選びがメンドーだから毎日毎日スーツを着ているようなものである。
靴のためにイメチェンでもしてみようか。いや、それだと今度はスーツ以外の服装にお金がかかりそうだから悩ましい。
サマージャンボまで待ってみようと思う。
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