東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年4月9日月曜日
大谷翔平の父親になりたい
「大谷翔平、最高!」。この1週間そればっかり叫んでいる。昔の野球少年である私にとって彼はヒーローである。
歴史上の人物になることは確実だ。いまリアルに大谷のプレーを見ていることが、間違いなく数十年後には歴史の証言のように尊ばれる。
「ビートルズの来日公演をリアルに体験した人」。これってかなり自慢できる話だが、大谷もいずれそんな語られ方をすると確信している。
3年前、日米野球を見に行った際に撮った画像である。至近距離だった。私も立派に歴史の証言者である。
能力の凄さは当然だが、あの美しさは特筆モノだ。投げる姿、打つ姿ともに見事なまでに無駄が無い。美しいという形容詞で表現できる野球選手は滅多にいない。
神様に一つ願いをかなえてもらえるとしたら「大谷翔平の父親にしてくれ」と言ってしまうかもしれない。
両親が出しゃばってマスコミの前に出て来ないのも素敵だ。初勝利の際のコメントも球団広報を経由した控えめものだった。なかなか立派だ。
日本ハム球団にも拍手を贈りたい。ドラフトでの強硬指名から5年、あそこまで育成したことは野球史に残る仕事だろう。
そりゃあ、ポスティングシステムを使ってメジャー球団に高く売りつけようという思惑も一部にはあったのかもしれない。だとしても、球団経営は純粋にビジネスだから非難されることでもない。
それはそれで、とにかく完成度を上げて送り出して結果的に世界の野球ファンを興奮させているわけだから、アッパレなことだろう。
それにしても、ポスティングの入札金に上限が付けられたことは日本ハム球団にとっては気の毒だ。
松坂やダルビッシュの時は60億とも言われる移籍金がメジャー球団から日本の所属球団に支払われたのに、大谷は約20億
円。
その差は実に40億円である。いや、入札金に上限が設けられていなければ、過去最高金額で話がまとまったはずだ。そう考える日ハム球団は軽く50億円もの純益を損しちゃったわけである。
とはいえ、そんな高額だとアメリカの金満球団にしか移籍できなかっただろうから、二刀流をサポートしてくれる球団を選べなかった可能性も高い。“タラレバ”を語ったところで仕方ない。
この先もポスティングの移籍金は日本の球団に不利に変更されるらしい。20億円という上限ラインも撤廃され、米・メジャー球団と選手が結ぶ契約総額の15%という案も有力だとか。
5年30億円といった結構なレベルの選手の契約でも、日本の球団には4億5千万円しか入らないことになる。
なんだか、アメリカの外圧に押されまくっている感じだ。実に情けなく切ない話だと思う。
そうなれば日本の球団としては貴重なスター選手をポスティングで手放すことはなくなる。メジャーに移籍したい選手はFAの資格を得るまで身動きできないということ。
23歳の大谷のように伸び盛りの頃にメジャーに乗り込む選手がいなくなるわけだ。誰にとってもメデたくない話である。
アメリカへの弱腰という日本の体質が野球の世界でも同じだと思うと腹立たしい。
現に大谷だって、アメリカ側が一方的に作った年齢を基準としたヘンテコなルールのせいでマイナーの二流選手程度の年俸で契約させられている。
いわば屈辱的な制度の犠牲になっている。あと2年待てば大型契約が確実だったのに、カネより夢を選んだわけだ。そこもカッチョイイぞ!大谷。
まあ、そんなことより大谷選手にはケガのないようにバリバリとプレーし続けてもらいたい。
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