東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2018年8月29日水曜日
赤坂離宮の焼きもの
無性に中華料理が食べたくなることがある。理由は分からないが、周期的に頭の中が中華思想?になる。
温めた紹興酒が飲みたい時にそういう発作が出るのだろうか。暑い夏でもなぜか紹興酒は燗酒にして飲みたい。邪道といわれようが砂糖もぶち込んで飲みたくなる。
先日、赤坂離宮の本店に行く機会があった。赤坂サカスのエリアにある。ロースト系の料理に定評がある有名店だ。
香港あたりに行くと店先にぶら下がっている鳥や豚のローストばかり食べる。街中を歩いていてもこんな画像をつい撮りたくなる。
空腹じゃなくてもこういう肉のぶっかけご飯をかっ込む。まるでお茶でも飲むようにいつでも口にしちゃう。私にとっては飲み物みたいな存在だ。
蜂蜜などが入ったタレを何度も重ね焼きするらしいのだが、甘味がある脂の風味が最高だ。そんな路線のウマい料理が「赤坂離宮」のウリの一つだという。なぜ今まで行かなかったのだろう。
ダックの窯焼き、窯焼きチャーシュー、皮付き豚バラ肉のクリスピー焼きの3種盛り合わせである。
小さいサイズだが、4~5千円の値付けだった。この手の料理が好きなら高くは感じない。「これだよ、これ!」と叫びながらワシワシ食べた。
焼きもの系の雄?である北京ダックは1本からオーダーできたので、同行者にはそれを2本あてがい、私はこの「焼味盛り合わせ」をほぼ占拠して味わう。至福である。
こういうローストっぽい料理は「外側」を楽しむものだが、中の肉質もとても良い。もちろん外側の旨味、食感ともに文句なし。こちらはダックのアップ画像。
この3種盛りをツマミに酒が飲めれば、それだけで私は満足だ。正直に言えばこの盛り合わせをおかわりしてダラダラ飲んでいたい。
でも、ちゃんとした中華料理屋さんでそういうフラチな過ごし方は出来ない。いくつか他の料理も注文する。
タマゴとエビの炒めと五目焼きそばである。何の変哲もないこういう料理こそ店のレベルを知るには近道だ。どちらも優しい味なのに適度なパンチもあって気に入った。
別な日、ちょくちょく足を運ぶ維新號の銀座新館へ。フカヒレの姿煮はココだと勝手に決めている私だが、もちろん、スター料理であるフカヒレ以外にも美味しいものはいくつもある。
維新號といえば肉まんファンにとっても有名だが、その流れを汲む「肉シュウマイ」が絶品でいつも注文する。
それなりの中華に行くと、ついつい定番の高級料理に目が行きがちだが、あえてそこで肉シュウマイである。これがまた酒に合う。紹興酒だろうと焼酎だろうと何でもアリだ。画像がないのが残念。でも見た目はただのシュウマイだから、名物のフカヒレに比べると地味だ。
中華の高級店に行った時の楽しみはシメのチャーハンかもしれない。パラパラ感が楽しめるだけでなく、その店独自のオリジナルチャーハンが楽しい。満腹なのに食べられちゃうのが問題ではある。
維新號のチャーハンの中で私の好物は岩海苔チャーハンだ。シメに最適だと思う。磯の風味がしっかり感じられるから、チャーハンなのに後味がサッパリ感じる。
ウマい料理を紹興酒とともに味わいながらホロ酔いになってくると、私の悪いクセが頭をもたげる。
紹興酒を食事相手に勧めながら「いい色だろう。これって何から出来ているか知ってる?」と真面目な顔で尋ねる。
相手の答えを無視して「実はこれ、中国の人の汗なんだよ」とつぶやく。その昔、祖父が語っていたブラックジョークの受け売りだ。幼い私はビビッたものだ。
こんな趣味の悪い話をするとたいていの人はギョッとした顔をする。それもまた、いとをかしである。
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