またひとつ歳を重ねた。オジサマ街道まっしぐらである。一応、高齢者ではなく中高年ではあるが、胸を張って中年といえるかは微妙だ。まさに高年である。更年期なのも仕方がない。
最近、若い人と話が通じないことが増えてきたのが面倒だ。ジェネレーションギャップである。400勝投手カネヤンのことだって若い人は知らない。私もさすがに現役時代は見ていないが、ロッテ監督時代に近鉄の外国人選手の顔面にキックを見舞わしたシーンは強烈に覚えている。
つい先日、高校生の娘があのポパイを知らないという驚くべき事態に遭遇した。「ほうれん草を食べたらポパイみたいになれるぞ」と諭した時に発覚した。
オリーブもブルートも当然知らない。♪ポパイ~ザ・セーラーマン~、フェッフェ~と必死に歌ってやったのに全然通じない。
育て方を間違ったのかと思ったぐらい私にとっては驚きである。ダンボとかムーミンとかプーさんは知っていたのにポパイは知らない。同じような知名度だと思うのだが謎である。
我々の世代が子どもの頃に自分達が生まれる遙か前の漫画「のらくろ」を楽しく読んだのとは大違いである。
懐古調になってしまうのだが、昔は自分より前の世代の関心事やハヤったことを知識として共有していた気がする。ヒット曲や社会現象などいろんな分野で話が通じた。
今の時代は、関心事や話題、趣味嗜好などが世代ごとに細分化されているから、社会の在り方が根本的に変わってきたのだろう。これもまた一種の分断社会である。
わがオジサマバンドは12月のライブに向けてせっせと練習を重ねているのだが、一部の曲に参加してくれるサポートメンバーは何と十代の若者である。
“あいみょん”ぐらいしか共通言語が無い?のだが、彼からすれば40歳ぐらい年上の人間と接することは宇宙人と付き合うような感覚なんだろうか。
先日も30代の知り合いに「太陽にほえろ」が通じなかった。石原裕次郎扮するボスは凄い貫禄だったのに当時はまだ30代後半だったという私の得意話がまるで通じなくて困った。
当然、山さんや長さんが40代そこそこだったという得意話第2弾も不発に終わってしまったわけだ。忸怩たる思いである。大げさか。
いまや「北の国から」の話も通じないし、「岸辺のアルバム」なんか50歳以上の人しか知らない。世の中の変化の速さを痛感する。
そう考えると、70代~80代の人達は私よりも遥かに若者と話が通じないわけだから、随分ともどかしい思いをしているのだろう。なんとなく気の毒である。
別に良し悪しを語っているつもりはないのだが、やはり「昔は良かった」的な方向になってしまう。そのこと自体が私の老化を表しているのだろう。
しょうがないから、スタイリーで身体を鍛えて、紅茶キノコで健康になって、純喫茶でインベーダーゲームに励んで、ビューティフルサンデーを口ずさんで開き直って生きていこうと思う。
ちなみにこれはスタイリーのCM。懐かしくて魂が震える。
実際に電話したもののCMのオジサンが出てこないとマジで怒った人達がいたらしい。のどかな時代の話である。
ちょうど今日、氾濫する河川の映像をニュースで見て
返信削除『岸辺のアルバム』を思い出していました。
『太陽にほえろ』では殿下が好きで、ブロマイドを大事に
持っていましたが、ブロマイドなんて言葉も今は死語かしら。
ほんと、のどかな時代でしたね。
由乃さま
返信削除岸辺のアルバムの家が流されるシーンは強烈な印象が残っています。
殿下はカッコ良かったですね!太陽にほえろでは珍しくラブラマンスも描いていましたし、死にかたが地味過ぎたのは残念でした!