最近は富豪っぽい話を書いていない。富豪じゃないから仕方ないが、サッポロ一番や瓶詰めの取り寄せ商品を語っているようではシャバダバである。
優雅な話題も取り上げない気分が上がらない。
この週末、箱根・仙石原にある「翡翠」というシャレオツな宿で過ごした。東急ハーベスト系の会員制施設みたいだが、かなり高級志向で、ちょこっと富豪気分を味わった。ちょっと大げさだ。
露天風呂が付いている部屋に泊まるのは富豪的行動!?である。大浴場の解放感は味わえないが、部屋付きの露天には別な楽しみがある。
ビールはもちろん、珈琲牛乳も持ち込める。何よりタバコが吸い放題なのが極楽だ。一人暮らしの家の風呂ですら臭いが残るからそんなことはしない。
春の気配を感じる木々が清々しく、吹く風も心地良い。部屋付きの露天風呂ならの贅沢である。
この宿、部屋の風呂よりも大浴場の泉質が良かった。仙石原では、だいぶ以前に仙郷楼という宿に泊まったことがあるが、白濁した湯の素晴らしさに感動した覚えがある。
箱根も思った以上に広範囲だから泉質を優先するならこのエリアは外せないと思う。
話はまったく変わる。
最近はなぜかクドい食べ物をツマミに酒を飲みたくなることが多い。アレルギーを気にして魚を敬遠することが増えたせいかもしれない。
クドいツマミはホッピーやバイスサワーといった大衆酒場の王道と組み合わせたいから、ディープな酒場に行く必要がある。
大衆酒場の丸椅子は、露天風呂付の温泉宿の部屋とは対照的だが、どちらもホゲホゲした気分になれる点では同じである。
人生を楽しむには、TPOに応じてその場を満喫することが大事である。大衆路線の場所も優雅な路線の場所も同じように楽しめないとダメだと思う。
時々訪ねる新橋の某店での串焼きだ。ウインナーにベーコンが巻かれてケチャップまでトッピングされている。至高の一品!だろう。
ウズラの卵にもベーコン、豚バラにもベーコンである。グルメだ何だという評論を寄せ付けない次元だ。
こちらは八丁堀でふらっと入った大衆酒場だ。モツ系の串が充実していたが、豚バラチーズ焼きというヤケクソみたいな一品が実に良かった。小さいサイズのグラタンもオジサマの気持ちをわしづかみだ。
こういう店に入る時はこういうモノを身体が欲しているわけで、バイスサワーをひとしきりあおりながら、ただただホゲホゲした時間が過ごせた。
というわけで、部屋付きの露天風呂と豚バラチーズ焼きは私にとって同じベクトルを持つ存在だと思う。
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