2020年4月3日金曜日

絶品!お子様ランチ


10年以上このブログを続けているが、閲覧履歴をチェックするとかなり古い過去の投稿にもいまだに多くのアクセスがある。

レストラン関係では日本橋たいめいけんの2階席の話が多くの人に読んでいただいている。


言わずと知れた人気店だ。日本橋の本店はカジュアルな1階席と高級路線の2階席に分かれているのだが、富豪を目指している私としては、あくまで2階席に陣取る。

武士は食わねどナンチャラの精神だ。1階席に比べて当然2階席は空いている。座席の感覚もゆったりしている。

新型コロナ対策としてはバッチリである。我が身を守るため、いや、人様に迷惑をかけないためにも2階席は捨てがたい。

 

ナイフでかっさばくとトロトロオムレツがブワァ~っと広がる名物のオムライスである。これも1階と2階では千円ぐらい価格差がある。

カニクリームコロッケやコキールなどベシャメルソースの美味しさが堪能できる料理も高値設定だ。まあ、たまにしか行かないのなら贅沢気分に浸るのも悪くない。




先日は娘と息子も一緒だったので、アレコレ注文できてハッピーだった。なかでも未知の一品に出会えたことに感激した。

普段なら食べることの出来ない「禁断の味」である。息子のおかげだ。本来なら小学生以下の限定である「お子様ランチ」にありつくことができた。

ここでも何度も書いてきたが、ダウン症の息子はすでに中学生である。ただ、一般の中学生よりは幼く見えるので、一応お店の人に断りを入れたうえでお子様ランチを注文した。

何のことはない。私が食べたかったのが真相だ。ウッシシである。

昭和の子供にとってお子様ランチは御馳走だった。デパートの食堂で出てきた幸せテンコ盛りの一皿は今思い出しても興奮する。



高級路線のたいめいけんの2階席にそんなメニューがあったことに気づいた以上、どうしたって食べたい。食べねばならない!

他のメニューはいつだって食べられる。お子様ランチにありつける機会はなかなか無い。

本来の注文主である息子には別注文したスパゲティなどを食べさせ、還暦にもそう遠くない年齢の私がお子様ランチを堪能した。

エビフライ、コロッケ、ドリアなど全部ウマい。大人も注文可能なら頻繁にこれを食べに通ってしまいそうだ。

2600円ぐらいの値付けだったかと思う。牛丼を78人に御馳走できる金額だ。なのにお子様ランチだ。ドMである私はそんな背景に興奮する。

得体の知れない皿が何ともステキである。旗もしっかり立っている。お子様ランチという非日常のための演出もバッチリだ。

つくづくウマい食事と気分は密接不可分の関係だと痛感した。

思えば、いわゆるニッポンの洋食というジャンルの料理は子供の頃に愛した味の延長線にあるものばかりだ。

洋食屋さんにノレンをくぐった段階で、私の気分は子ども時代に戻っているのだろう。

これまでウン十年に渡って様々なウマいものを食べてきたが、結局は“お子ちゃま的味覚“に従うのが間違いないと思う。

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