2020年7月20日月曜日

酢の世界


先日、中華料理屋さんで五目焼きそばにビシャビシャと酢をかけて食べていたら同行者に驚かれた。

驚かれたことが私には驚きだ。ソース焼きそばではない。中華料理屋の五目焼きそばである。酢をドバドバ投入するのは標準的な食べ方だろう。



あの味付けはお客さんが酢をぶちまけることで完成するように計算されている。たぶん違うが私はそう信じている。

なるべく麺にはかからないように餡のほうにドバドバかける。猫舌の私は熱い餡を冷ましたい意味もあってビャービャーと酢を入れる。

時々酢を入れすぎてムセる。でも後悔はしない。あれほど酢と相性の良い食べ物はないのではないか。

お酢のことは子供の頃から愛していた。小学校高学年の一時期は、炊きたてご飯に酢をジョバっとかけて食べるのにハマったこともある。すし酢でない。普通の穀物酢をである。



いま思えば酸っぱくて食べられそうにないが、あの頃は美味しく感じた。

今もすし酢を多めに使った濃い味の寿司飯であれば、ネタが無なくてもそれだけでいくらでも食べられる。



お気に入りのすし酢だ。これを基準より多めに使ってやたらと硬めに炊いたご飯と混ぜれば、私にとってはエクスタシーを感じる食べ物になる。

おかず無しでも2合は食べられちゃいそうだ。さすがに物凄く太りそうなので泣く泣く我慢している。

酢の物も好きだ。もずくやメカブ、じゅんさいも好きだが、あれも酢の物だから好きなので、違う味だったら見向きもしないかも知れない。

生のタラコを酢にピトっと浸して食べるのも好きだ。これについては五目焼きそばのように同好の方々が見つからない。人に言うと珍しがられる。



偏食だった私の祖母がやっていたのを子供の頃にマネして好きになったのだろう。
ブキミだと思わずぜひ試していただきたい。

焼きタラコではちょっと違う。生が一番である。少し炙ったタラコはぎりぎりセーフである。酒のツマミにもなるし、ご飯のお供には最高だ。高級な酢や凝った酢ではなく、一番ベーシックな穀物酢を使うのがポイントである。

ラーメンに酢を投入することを知ったのは大学生の頃だった。並んでラーメンを食べていた友人が突然、酢を入れ始めて驚いた覚えがある。

恐る恐るマネしたらウマかったのでちょっと感動した。白米に酢をかけるほどの酢ラバーだったのに知らなかったことを後悔した。

私の場合、酢を入れるのは醤油系のラーメンだけだ。あとはあまりウマいとは思えない。あっさりした喜多方ラーメンみたいなタイプが良い。半分ほど食べて飽きてきたら、酢をドバドバいれて変化をつける感じだ。 

酢を愛する人々の好みはさまざまみたいで、唐揚げやカレー、納豆、チャーハンなどに酢を当然のようにかける人もいるようだ。

試してみたら意外にハマっちゃうような組み合わせは結構あるのだろう。皆様もぜひオススメ情報をお寄せください!

酢には脂肪の蓄積を抑えるダイエット効果や血糖値の上昇を抑えたり疲労回復効果があるそうだ。

おまけに高血圧やがんの抑制効果もあるとか。良いことだらけである。
  
一応、胃を荒らしたり、歯に悪いというデメリットもあるようだが、そんなものは付き合い方次第である。空腹時にいきなり酢を飲まなきゃいいだけだし、歯が溶けちゃうほど口の中を酢だらけに出来るはずもない。

効能だけに注目してこれからもドバドバと付き合っていきたい。

1 件のコメント:

  1. 五目焼きそばには、酢と更に辛子もたっぷりつけたい派です。最近は、花椒塩にはまり唐揚げや納豆にかけてます。知らないと後悔する組み合わせ、色々ありそうです。

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