2020年7月8日水曜日

大らかに暮らしたい


盛り上がりのないまま都知事選が終わった。誰がどう考えても分かる結果になったが、最近、選挙の際に飛び交うヘンテコなフレーズ?に違和感がある。



「投票に行かないやつには政治を批判する資格はない」。もっともらしく聞こえるが、トンチンカンだろう。

もちろん、貴重な権利を行使することは大事だが、あえて言わせてもらえば棄権も意思だ。投票に行かなかったから政治や政策を語る資格がないなんて幼稚な論法だろう。

マスク警察、自粛警察といった言葉が今年のハヤリ言葉みたいになっているが、選挙の際にそんなことを声高に言う人々は、まさに“選挙警察”である。

批判を承知で言わせてもらえば、政策を語ったり批判する資格がないのは、税金をロクに納めていない人であって、投票に行ったかどうかで判断される話ではないと思う。

なんだか、最近はナントカ警察みたいな風潮が強まっている。SNSの普及によって誰もがいろんな場面で発信できることは良いことだが、なんでもかんでも同調圧力に繋がっていくような空気は気持ち悪い。

世の中には適度な大らかさは必要だ。ギスギスした押しつけこそ正義みたいな空気では世の中が殺伐とする。

人は人。当たり前だが、そういう視点が大事だ。ヨソの人のことを気にする人が多過ぎるのだろう。

SNS文化の普及で、リア充アピール合戦が盛んになったことの副作用なんだろうか。結局、嫉妬やネタミみたいなネガティブな空気がどんよりと世の中を覆っている。

若者ならいざ知らず、いい年した大人であれば、自分は自分、人は人という達観は必要だ。そんな当たり前のことを強く言いたくなるぐらい今の世間はヘンテコな監視社会みたいである。

誰が浮気したとか誰がマスクをしていなかっただの、そんなことを寄ってたかって叩きまくることは正義でも何でもない。ただのウップンばらしだ。

まあ、今さら私がそんな正論を書いたところで仕方が無いが、「大らかさ」を忘れちゃうと世の中がトゲトゲしくなるのは間違いない。

一応、私自身も大らかさを心がけるように暮らしている。それが時に緊張感の欠如につながって失敗もするが、トンガってキーキーした気分で暮らしているより遙かにマシだと思う。

先日、出かける際に雨なのに傘を忘れたと思い、目の前のコンビニで傘を買った。受け取って広げようとしたら、持参していた傘を腕にぶら下げていたことに気付いた。



結果、二刀流の完成である。バカ丸出しである。いや、バカというより大らかさの証である。いや、やはり単なるバカかもしれない。

一ヶ月ぐらい前に肺のCT検査を受けた。胃カメラ、大腸カメラとともに年に一度はチェックしている。喫煙者のタシナミである。



と言いながら、肝心の結果を聞いていないことにさっき気付いた。検査を受けただけで満足してしまったらしい。

バカである。いや、これも大らかさの証だと思い込むことにしよう。いや、やっぱりただのバカである。

ガンが見つかっていたらシャレにならない。早めにちゃんと結果を聞きに行こうと思う。

自分で書いていて気付いたが、こういうドジは大らかとは違う次元のような気がする・・・。

2 件のコメント:

  1. 大らかさは、コロナ禍の今こそいつも以上に大切。いつも以上に実践するのが難しいのも理解はできるが。「ま、いいか」で大体のことは乗り越えていきたい。

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  2. コメントありがとうございます!

    こういうご時世だとギスギスしがちですよね。正しく気を付けながら達観した感覚で過ごしたいと思います。

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