2021年11月10日水曜日

「脂」をめぐる葛藤


緊急事態宣言中でもアルコールを提供していた某店。宣言解除後、どこでも飲めるようになったら一気に客足が引いてしまったとか。なんとも切ない話である。

 

私自身もどこでも飲めるようになった今はアチコチご無沙汰していた店に行き始めているので、宣言中にお世話になった店に行く頻度が減った。

 


 

アルコールを出してくれることを死ぬほど喜んでいたのに、人間の記憶なんていい加減なもので、その頃の感謝はすぐに忘れてしまう。

 

あの時の有難かった気持ちと義理を大事に思ってそうした店にはマメに通いたいと思う今日この頃である。

 

上の画像はとくに意味は無い。たまには色っぽい画像を載せないと読んでくださっている皆様に申し訳ないので何となくアップしてみた。人間いくつになっても色気のある行動を忘れてはいけないと思う。なんじゃそれ。。

 

色っぽい画像といえば、このブログでも数年前は銀座あたりの綺麗どころの悩ましい画像を載せていたが、夜の銀座にすっかりご無沙汰しているので、新たな“作品”がなかなか撮れない。諸行無常である。

 


 

一応、この23ヶ月の間もポツポツと訪ねる機会はあったが、以前に比べれば激減した。かといって私のお財布事情が特別改善されたわけではないのが困ったものだ。

 

さて、外食の話である。このところ焼肉屋に行く機会が多い。出がらしみたいな牛丼の肉は大好きなのに焼肉となると途端に牛肉が重く感じるようになって随分経つ。

 

今ではすっかり赤身肉しか食べなくなったのだが、高級路線の店は赤身肉でも結構なサシが入っていてちょっとしか食べられない。つくづく加齢を痛感させられるようでイヤな気分になる。

 



 

チャンジャやナムル、キムチに韓国海苔あたりを肴に焼酎ばかり飲んで過ごすのも体重管理上は悪くない。でも、肉を10枚ぐらい食べないと何となく負けた気がしてシャクにさわる。

 

先日訪れた銀座の「ひむか」という焼肉屋さんでオジサマ向けの嬉しいツマミに遭遇した。東急プラザに入っている高級路線の店だが、一品メニューが多くて使い勝手が良い。

 

普通のユッケとウニが乗ったユッケがあったので両方注文する。ウニユッケがなかなかニクい味だった。じっくり飲む時には絶好のツマミになりそうな感じだった。

 



焼肉といえば20代の半ばぐらいまではカルビばかりガンガン食べていた。あのエネルギーはどこに行ってしまったのだろう。

 

空腹で眠れない時は一人クルマを飛ばして街道沿いの深夜営業の焼肉屋に入り「カルビ4人前、大盛りご飯をおかわり」を通常のルーティンかのようにこなしていた。それでも苦しくならなかったから若さって偉大だと思う。

 

高校生ぐらいの頃は千円ちょっとで食べ放題みたいな怪しい焼肉屋にも随分行った。そういう店のカルビはほとんど真っ白。すき焼きの鍋に塗る牛脂をただスライスしたような感じだった。

 

それでも喜んでバンバン食べていた。カルビ以外の肉も腐りかけているような変な色だったが、それもウキウキしながら食べた。胸焼けとは無縁だった青春時代の思い出である。

 

思えば寿司だっていつのまにかトロが苦手になり、ノドグロと称しているビチョっとした脂っぽい魚も苦手になった。安い鶏肉のブヨっとした皮も気付けば嫌いになってしまった。

 

あんなに好きだった「脂」が今では親の仇のような存在になってしまったことが残念である。なんだか世界が狭くなっていくような気がする。

 

こればかりは今から鍛え直すのは無理なのが悔しい。

 

 

 

 

 

 

 

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