2022年11月2日水曜日

尻が燃えている


尻に火がつく。実に分かりやすい例えだ。切羽詰まってジッとしていられずに慌てることを意味する。

 

お尻は身体の後ろ側だから火が付いたら前に進むしかない。実に分かりやすい。これが「チンチ○に火が付く」だったらもっと大変だが、それだときっと後ずさりしてしまう。

 

くだらない前ふりを書いてしまったが、今まさに尻に火がついている。気付けば我がオヤジバンド、いや、オジサマバンドライブの本番まで1ヶ月を切ってしまった。

 




今月末の週末が本番だ。コロナで休止していたから3年ぶりである。練習もいよいよ追い込みで結構バタバタだ。でもこのバタバタも楽しみの一つかもしれない。

 

こんな歳になってバンド活動に精を出してアタフタすること自体が幸せである。今回の演目は15曲ほど。春頃から中核メンバーでアーでもないコーでもないと候補曲を決め、一から仕上げていってようやく人様に聞かせられるレベルまで仕上がってきた。

 

今回は得意の?オリジナル曲はナシ。すべてカバー曲で構成している。3年ぶりということもありお客様が純粋に楽しめるよう我々世代にとって耳馴染みのある曲を中心に選んだ。山本リンダからキャンディーズにアリス、ジュリー、サザンや長渕、藤井風なんかもやってしまう。

 

今年はドラムを入れないアコースティック中心のバンド構成で計画していた。その前提で演目も決めていたのだが、夏頃にひょんなことから腕っこきドラマーが参加することになり、時を同じくして我が同級生がコロナ禍を利用してドラム教室に通っていたことが発覚し彼も招き入れることにした。

 

同級生ドラマーは腕っこきではないので前半の2曲だけを担当し、中盤から後半に腕っこき若手ドラマー(とはいえ40歳だが)に交代する展開だ。

 

ドラマーの参加によって演目もかなり入れ替えた。それでも全体にゆっくり系の曲が多いことが課題となり、秋になってから急遽一部の曲をノリの良い曲に入れ替えるなどドタバタ気味に今を迎えている。

 

まだ3ヶ月先だぜ、まだ2ヶ月先だよ等々、のんびり構えていたらアッという間に11月になってしまった。総勢8名だから練習に全員が集まったのは実は先週末が初めてである。いつも練習音源を共有して各自が仕上げることが多かった。




中核メンバーは一応3人。私と中学高校の同級生2名である。その2名はアコースティックギターの手練れで私はボーカルとエアギター?を担当。いや、おしゃべり担当だ。

 

必然的にその他のメンバーが賑やかな曲には欠かせない。もはや中核3人以外の力量が音を決めているような感じもする。キーボードとバイオリンを担う20代の我が姪っ子と40歳のドラマー以外は全員50代後半のオジサマである。

 

若者が火花を散らすような雰囲気とは大違いである。練習も時には厳しいが、基本的には傷をなめ合うような空気の中でみんなが誉め合ったりする。ヌルい感じが楽しい。オジサマ同士の養老扶助精神が支えになっている。

 

練習終わりの飲み会もまた楽しい。バンド活動に限らず草野球など趣味の世界ではそれもまた大事な要素かも知れない。ホッピー片手に安い焼魚を突つきながらホロ酔いになる時間も連帯を強める意味で大事だ。

 

練習スタジオではかなり複雑なコード進行や音階の調整など高度な音楽的技術論を話し合っていたメンバー達も居酒屋に入れば単なるゲップオヤジである。

 

偏頭痛やら帯状疱疹やら高血圧やら話題はそっち方面が中心で演奏の話は二の次どころかちっとも話さずに終わることもある。

 

とりあえず演奏のメドは付いてきたので、あとは本番アドレナリンに頼るしかない。不思議なもので練習でしっくりこなかった部分が本番の緊張の中でウソみたいにこなせちゃうことは珍しくない。

 

いつもオープニングで頭の中が真っ白になるほど緊張するのに後半に進むにつれ愉快になってくる。アンコールの頃には腹の底から楽しくなっているのがこれまでのライブ経験で知った演者側の気持ちだ。

 

初めて人様の前でライブ活動をしたのは10年前の秋だ。その時はいくつも他のバンドも出場するイベント的な集まりだった。その翌年からワンマンライブをするようになり気付けば10年である。

 

初めてのライブ体験の際、他のバンドのこなれた感じにたじろいだ。ビビり気味に楽屋で小さくなっていたことを思い出す。いつのまにか10年選手である。きっとこれからバンド活動を始める人から見れば我々も「こなれたバンド」になっているのだろう。

 

肛門屁の出口である。いや、光陰矢の如しである。

 

これから本番まではとにかく体調管理が大事だ。でもライブ集客のため?に夜の銀座にマメに出没しなければならないから飲み屋さんでもマスクを外さず無言で過ごそうと考えている。それだと集客が出来ないから困ったものである。

 

★このブログをお読みのかたでオジサマバンドライブに興味のあるかたはメッセージ欄にその旨お知らせくださると幸いです。




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