2022年11月18日金曜日

トビウオと呼ばれる女


仕事の時以外はワイ談だけを喋りまくって生きている私だが、最近知ったエッチ系の隠語がある。その名も「トビウオ」。それだけ聞いても意味不明だが、対義語が「マグロ」だと知れば合点がいく。

 

エッチの世界でマグロといえばそっち方面に極めて消極的な女性のことを意味する。小学館のデジタル大辞泉には、魚のマグロの意味の他に「性交のときに自らは体を動かさず、ただ寝転がっている相手」としっかり記載されているらしい。もはや裏の言葉ではないわけだ。

 

トビウオはマグロの逆。積極性バリバリの女性を意味するそうだ。いつから出てきた言葉だか不明だが、ずいぶんと元気そうな印象がある。

 

ソッチの意味でのマグロの対義語ははたしてトビウオで的確なのだろうか。何となくシックリこない。かといってカツオでもサバでもイカでもタコでもなさそうだ。

 

シャチなんてどうだろう?ハモなんかもアリだ。ちょっと怖いか。ドテっとしたマグロの対極と言えば「クリオネ」はどうだろう。クネクネしてるし…。語感も悪くない。ちょっと可憐すぎるか。

 

キリがないから仕方なくトビウオに同意しようと思う。私もマグロは苦手である。若い頃ならいざ知らず今更そんな相手に出くわしたら時間の無駄である。トビウオ大歓迎だ、なんなら群れで遭遇したい。



 

さて、先日ひょんなことからYouTubeで懐かしの迷曲「E気持ち」の動画を見た。かつて近藤真彦と新人賞レースを繰り広げた今は亡き沖田浩之の衝撃のデビュー曲である。

 

https://www.youtube.com/watch?v=JxDtsZf4xuk

 

ABCABC~、ハ~ン、いい気持ち~♪という戦慄の歌詞が時代を感じさせる。今ではすっかり死語になったエッチ系の隠語が「ABC」である。

 

キスをA、途中までをB、結合までたどり着いたらCと称した。「アイツ、Bまでしかさせてくれねえんだよ」みたいに使われた。

 

思えばあの頃は「エッチする」という表現もまだ普及していなかった覚えがある。今では「パコる」という言い方もあるそうだから随分と進化したものである。

 

AだのBだの言っていた時代は当然インターネットもなかったからエッチなことに対する若者の“熱”はかなりのものだった。今の若い人はヘアヌード論争すら知らないことに驚かされるが、その頃は「毛一本で大騒ぎ」するのが若者だった。

 

今ではAだのBだのと段階を踏まずに一気にCに突入するぶっきらぼうな世相になってしまったのだろうか。なんならAもBも省略するような殺伐とした時代なのだろうか。だとしたら夢がない。やはりそういうことは段階を踏んで進んで欲しい。

 

ちなみに「マグロ」などが代表的だが、本来の意味とはまったく関係なくエッチ系の隠語にされている言葉は意外に多い。その言葉を本来の意味で普通に使う関係者にとってはお気の毒である。

 

「尺八が得意なんです」。妙齢の美しい女性にそんなことを言われたら世の中のスケベオヤジは全員が悶絶する。本来の意味だとちゃんと理解できる人はおそらく10人に2人ぐらいではないだろうか。

 

「調教」。これまた競馬の世界などではごくごく普通の言葉だが、聞いた瞬間におかしな連想をしちゃう人が全国に3千万人ぐらいはいるかもしれない。個人的には「調教師」と聞くだけで無条件に尊敬してしまう。

 

「本番」という言葉もすっかりエッチ用語では古典的である。私の世代では本番と聞くと「愛染恭子」を連想する。映画「白日夢」である。

 

あの映画が話題になったのはもう40年以上前のことだ。思えばこの40年そっちのことばかり考えながら生きてきたような気がする。

 

さてさて、我がオヤジバンドライブまであと一週間ちょっとである。「もうすぐ本番だ」と練習の際に口にするたびにエッチな妄想が頭に浮かぶから困ったものだ。

 

本番は何度やっても緊張する。でも本番を楽しむために長期間練習に励んできた。本番が最高の出来になるよう頑張ろうと思う。

 

 

 

 

 

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