2023年4月7日金曜日

日光に行ってきた

 

日光まで行ってきた。恒例の“元家族旅行”である。娘と息子、元嫁との4人旅である。一緒に暮らしていない息子へのサービスの要素が強いのだが、今回は東照宮などを見るという私自身の楽しみもあった。

 



行きは東武の特急スペーシアの個室を利用した。乗り物好きの息子も喜んでくれた。ピーチクパーチクしゃべりながら2時間の電車旅。人様に気を遣わずに済む空間だったから快適でアッという間に着いた。

 

日光駅前で湯葉をメインにランチをしてから東照宮や二荒山神社界隈を散策する。今年の大河ドラマが家康モノだからさすがに人出は多かった。

 

そこそこ歴史好きな私だが、日光東照宮は初訪問だ。京都だったら建立から千年クラスの古い寺社仏閣がゴロゴロあって悠久の時を楽しめるが、東照宮の歴史はそれより浅いから何となく興味を持てなかった。

 

「たかだか400年前の建物だろ?」という感覚で、いわば食わず嫌い的に見過ごしていたわけだ。400年でも物凄い歴史だが、そう言えちゃうところに日本観光の奥深さを感じる。

 

さて「たかだか400年」などといって敬遠してきた東照宮だが、やはり百聞は一見に如かずだった。思っていた以上に素晴らしかった。墓所という宗教施設ではあるが幕府の権威を見せつけるための場所だからそれはそれは立派である。とにかく凝った造りに圧倒された。

 





400年経っているせいで相応の落ち着きは漂っているが、完成当時はどれだけケバケバしかったのだろう。趣味が良いか悪いかはビミョーである。とはいえ、すべて手作業からなる彫り物や絵の数々は当時の最高技術のオンパレードだ。日本人なら必見だろう。

 



 東照宮のお隣の二荒山神社は古い古い歴史を持つ山岳信仰の拠点のような場所で、東照宮とはうって変わって霊山ならではの静謐な空気に満ちていた。樹齢数百年の木々が生い茂り、まさにパワースポット。やたらと空気がウマかった。家康さんがこのあたりに祀られたくなったのももっともな気がした。

 

大学生の娘はともかくダウン症の息子にとってはこんな観光は苦行以外の何物でもなかったようでちょっと気の毒だった。とはいえ、とりあえず息子もパワースポットの気を浴びたから良しとしよう。

 

宿は東照宮から歩いていける距離の「鶴亀大吉」というカジュアルな旅館にした。中級クラスの宿だが半露天風呂付きの広い部屋があったので4人旅にはちょうど良かった。

 



 

部屋の広い風呂は息子の格好の遊び場になった。気が利く父親である私はBluetooth防水スピーカーを持参して息子の好きな曲を流し、ナゼかピストル型のシャボン玉マシーンも持ち込んで息子サービスに励んだ。

 

夕食も朝食も特別凝ったものや高級なものが出るわけではないが総じて味も良く、スタッフも皆さん丁寧で心地よく過ごせた。外観こそビミョーだったのだがなかなか快適な滞在になった。

 

翌日は東照宮そばの輪王寺や三代将軍家光の墓所である大猷院などを散策。このエリアは全体が世界遺産に登録されているし、国宝もゴロゴロあって見どころは尽きない。改めて一人旅の目的地に選んでも良さそうだ。

 

その後、宇都宮に移動して餃子大会。餃子通りなる界隈を歩いて混雑していない店を選ぶ。「とんきっき」という店に入る。この界隈は餃子以外には白米しか置いていない強気な?店もあるようだが、ここはラーメンもあって大食いの息子もハッピーな様子だった。

 



豚ばらギョウザが人気とのことでそれを中心にしそギョウザや肉ギョウザ、スープ餃子をバンバン食べる。普通に美味しかった。並ばずに済むだけで有難い。ウマさに多少の差があったとしてもさすがに餃子を大行列してまで食べたいとは思わない。普通に美味しければバンザイである。

 

そんなこんなで無事に終わった小旅行だったが、帰りの新幹線で東京駅まで向かう私と娘を残して、乗り換えの関係で上野駅で降りた息子の寂しげな表情が何とも切なかった。

 

またたくさん遊んでやらねばと改めて思ったのだが、そういう気持ちにさせてくれる息子がいることは結構幸せなことなんだろう。

 

 

 

 

 

 

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