いまさら言うまでもないがウマい食べ物は茶色い。古今東西それが真理だ。ナゼだかは分からないが“ブラウンフード”を食べていればニンマリ出来る。
私が嫌いな言葉の一つが緑黄色野菜である。文字ヅラを見るだけでゲンナリする。緑に黄色である。おまけに野菜だ。果物やお菓子ならともかく「メシ」のジャンルに緑や黄色はいらない。
青も赤も紫もいらない。いや、赤に関しては私が愛するイクラや馬刺し、マグロの刺身、赤ウインナーなどがあるから例外にしよう。
そう考えると野菜は全滅だ。もともと野菜嫌いだから仕方ない。野菜でも昔のぬか漬けの漬かり過ぎちゃったヤツは大好きなのだが、あれはキュウリも茄子も茶色くなったぐらいが最高だ。やはりブラウン!である。
その昔、北海道のどこかで流氷カレーと名付けられた青色ベースのカレーに遭遇したことがある。別にマズくはなかったのだが青いカレーという見た目の段階で単純にブキミだった。
カレーはもちろん、唐揚げ、天ぷら、トンカツ、シチュー、焼きそば、鰻の蒲焼き、焼き鳥、おでん、味噌汁、ハンバーグ、クロワッサンや納豆に至るまで茶色のオンパレードである。
カラメル化反応やナンチャラ反応といった調理過程に生じる味を良くする作用が茶色に関係するという科学的な根拠もあるらしい。茶色だから身体に悪いというわけではない。
しっかり調理されたウマい料理の中で茶色じゃないのは黄色にとどまる卵料理ぐらいだろうか。卵料理が茶色だったらちょっと興醒めだからそれはそれで結構だ。
先日、息子が泊まりに来た際には甘甘父ちゃんとして茶色メシばかり食べさせた。母親と暮らす家ではちゃんと野菜も摂取しているらしいから束の間の“無頼メシ”を堪能させた。
焼きそばに冷やし中華にメンチカツ丼、牛丼である。どれも大盛りだ。青少年であれば素直に嬉しい食べ物である。青少年時代をとっくに終えた私だって全部大好きである。今朝も冷やし中華にチャーシューをドッサリ乗せて食べてきた。
私が息子の年だった頃はそれこそ茶色メシだけしか食べていなかった気がする。袋麺の即席焼きそばにしても具は一切入れずに麺だけを2つ3つ食べていた。茶色一色だった。
夏になるとドンブリ飯に大量のなめ茸を載せて麦茶をかけてかっ込んでいた。あれも茶色一色だった。ラーメンにもチャーシューやメンマを大量にトッピングするから真っ茶色だった。
還暦がそう遠くない年齢になったいまでも茶色メシばかり食べているわけだから、野菜農家の皆様には申しわけない気がする。
自分のスマホ画像フォルダを改めて見返してみてもブラウンフードばかりが目立っている。ウニやイクラといった黄色、赤の他はほぼすべてが茶色い。褐色天国である。
新橋の小料理屋「かとう」で食べた肉豆腐、八丁堀のモツ焼屋での串盛り、新富町の怪しげな中華で食べたジャージャー麺、有楽町交通会館地下の「沖縄そば」、どこかの居酒屋でのホッピーとハムカツ、そして初めて行った「はま寿司」のチーズハンバーグ握りという不思議な一品もすべてブラウンオンパレードである。
どれもこれもウマいから参ってしまう。私のヘビーローテーション?であるトンカツやウナギを除いても茶色の大攻勢である。見返しているだけでヨダレが出てくる。それにしてもチーズハンバーグが寿司になっている今という時代にビックリ仰天である。
話のついでに下の画像は娘に連れられていった銀座一丁目近くのカフェで食べたかき氷である。イチゴとナンチャラのかき氷だったのだが、これまた茶色いソースがこんもりとトッピングされていた。
かき氷こそ青、赤、黄色、緑とカラフルな色合いで楽しませる一品だが、そんな世界にまで茶色が進出しているわけだ。ブラウンさん恐るべしって感じである。
というわけで今日もまたオチのない話になってしまった…。
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