麺が大好きだがコメのほうがもっと好きだ。体重問題という厄介事がなければ毎日毎日コメを腹いっぱい食べたいと思う。
炊きたての白米ももちろんウマいが、炒めたコメ料理も物凄く好きだ。イタメシより“炒めメシ”のほうが興奮する。
自分でも時折せっせとチキンライスを作るが、3回に2回はお金が取れるレベルの絶品に仕上がる。エンドレスで食べ続けたい気持ちになる。
さて、炒めたメシの王様的存在はチャーハンだろう。タイのカオパット、インドネシアのナシゴレンなども捨てがたいが、日本人にはチャーハンが基本みたいな感覚がある。
先日、新宿まで出かけてヒルトン東京の老舗中華「王朝」で食事をする機会があった。久しぶりに高級中華のチャーハンを味わった。特に特徴は無かったもののパラパラ具合と濃すぎない絶妙な味付けのせいでドッサリ食べてしまった。
町中華のちょっと攻撃的な?クドいチャーハンも捨てがたいが、時には高級中華の品のある逸品を食べるとチャーハンの奥深さを痛感できて悪くない。ただ、品のあるチャーハンだと下品なほど大量に食べたくなるのが困りものである。
チャーハンじゃない炒めメシといえばガーリックライスも堪らない。ちょっとハイカラな一品だ。コメとガーリックのマリアージュ?である。ガーリックライスを初めて世に出した人は顕彰されて然るべきだと思う。
こちらは人形町にある「肉系居酒屋・肉十八番屋」という店で食べたガーリックライスである。馬刺しや牛レアカツ、ハラミの塩焼きなどを味わってからのシメだ。モリモリ食べてしまった。
ガーリックライスも「うかい亭」のような高級店とカジュアルな肉料理屋ではまったく別モノが出てくる。どっちもどっちの良さがある。カジュアル店のほうが“男メシ感”が強いのが特徴だろう。
年々、味覚がお子ちゃま寄りに戻っている私の大好物の一つがオムライスだ。オムも捨てがたいがライスが主役だと個人的には思う。薄巻き卵焼きではないフワトロオムレツが乗っかるイマドキのオムライスはオムが主役になりがちだが、やはり肝心のチキンライスがウマさのカギを握る。
「日本橋たいめいけん」の「たんぽぽオムライス」だ。フワトロ卵をナイフでかっさばいてチキンライスを覆い尽くす前の画像である。オムも魅力だがライス部分の色合いや粒感にこそオムライスの醍醐味があると思う。
私が作るチキンライスをオムライスに発展させたら世界が震撼するほどウマい一品になるのだが、私にはオムの部分が上手に作れない。仕方ないからから幻のスペシャルオムライスということにしておこう。
こちらは八丁堀のカジュアルなタイ料理屋で出てきた海鮮のカオパットだ。やたらとコク深い味に仕上がる調味料がジャスミンライスとバッチリ融合して美味しかった。辛さもまるで無い万人向き。タイ料理の引き出しの多さに感心した。
炒めメシを嬉々として食べることが多い私だが、最近やたらと「グランドパレスのピラフ」を思い出してヨダレが出る。昨年ホテル自体が閉館してしまったせいで名物ピラフが食べられなくなってしまった。
厳密にいえば炒めメシではないが、謎ソースをビチャビチャかけて食べるピラフは私にとっては50年前に出会ったソウルフードとも呼べる逸品だった。物凄く恋しくて堪らない。
改めてグラパレの名物ピラフの画像をしみじみ眺めてみたのだが、やはりヨダレが洪水状態になってしまった。四の五の言わずにパレスホテルに行って大盛りで注文しようと思う。
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