2023年8月16日水曜日

内視鏡マニア?


今年はナゼか内視鏡検査ばかりしている。もはや趣味みたいな状況だ。先月は以前から課題?になっているすい臓のチェックのために超音波内視鏡を突っ込まれ、今月は半年前にちょっと引っかかった胃のポリープの状況を調べるために胃カメラを突っ込まれた。

 

すい臓問題は、今年の春に「のう胞」、すなわちデキモノの生体検査のために入院するハメになった。この時は超音波内視鏡で胃を経由してすい臓をまさぐって癌性のモノではないことが判明したが、今回は経過観察的に改めて検査を受けてきた。

 

私は内視鏡検査マニア?みたいである。15年ぐらい前から胃と大腸の内視鏡検査を頻繁に受けてきたからカメラを体内に突っ込まれることは慣れっこである。変な話だが検査前にはワクワクするほど大好きな時間である。

 

というのもいつも胃と大腸を診てもらうクリニックでは強力鎮静剤のような薬物でコテっと寝かされているうちに検査は終了。その後は全身が弛緩するせいで肩こりは取れるし、しばらくフワフワしていられるので一種の快楽が味わえる。何よりクスリで落ちていく寸前のクラクラする感じが実に気持ち良い。

 

すい臓問題は別なお医者さんにかかっているのだが、今年の1月に初めて超音波内視鏡で胃を経由してすい臓を調べるという体験をした。こちらもちゃんと鎮静剤を使ってカメラを突っ込むと聞いたので、今までの“快楽内視鏡”と同じワクワクしながら検査に臨んだ。

 



しかし、薬物の種類が違ったのかうっすら意識がある状態でカメラを突っ込まれた。“完落ち”しないままの内視鏡は人生初だったので結構シンドイ思いをした。オエオエモードだ。内視鏡歴15年以上で初めて世間一般で言われているツラさを体験したわけだ。

 

その検査で問題があったので春に生体検査を受けたわけだが、この時はお医者さんに執拗に「ちゃんと落としてくれ」と要求したおかげで無事に完落ち。しかし、朝の検査だったのに夜まで猛烈な睡魔が続いて難儀した。

 

で、すい臓の経過を診るための先月の検査である。過去2回のビミョーな薬物の効き目を参考にちょうど良い加減で薬物を使ってもらうはずだったのにまたもや完落ち出来ずに終わった。どうもこっちのお医者さんとは相性が悪いみたいだ。

 

この日も検査前に薬物をうたれたのだが、ちっとも効いている感覚がないまま検査が始まった。ちゃんと意識があるのに普通の胃カメラより太い超音波内視鏡がグイグイ入ってきた。悶絶の一言だった。

 

オエオエヒーヒー言いながら何とか検査は終了。その後は休憩スペースで一時間近く横になっていないといけないのだが、ナゼかこのタイミングで強烈に眠気がやってきた。意味不明である。クスリが効くタイミングが違う。つくづく相性が悪い。というか、胃と大腸の際の“快楽内視鏡”で使う薬物とこちらの薬物は種類が違うのだろう。

 

知り合いの看護師さんに効いたら寝落ちさせる薬物にもさまざまな種類があって、普通のやつの他に麻薬、劇薬など段階があるらしい。効き目が強いやつになればなるほど管理面でも物凄い厳重さが必要になるらしい。

 

そういえば、胃と大腸の内視鏡検査をしてもらう馴染みのお医者さんに検査の時にいつも完落ちする例の快楽薬をちょっと分けてくれとお願いしたことがある。ところが、病院内で落として破損しただけでもどこかに届出するぐらい管理が厳しいからダメと言われた。

 

ひょっとすると私が大好きなあの薬物は麻薬劇薬系の凄いやつで、すい臓検査の時のクスリはごく一般的なヌルい鎮静剤なのかもしれない。由々しき事態である。

 

で、恐怖のオエオエ内視鏡検査を受けた10日後ぐらいに胃の検査のために“快楽薬物”のほうのクリニックに出かけた。半年前に引っかかったポリープの成長具合?の確認である。

 



まさかこちらではオエオエモードにはならないだろうと検査台に横になる。ゆるゆると注射器で私の好きな劇薬?が注入される。お医者さんとの無駄話も成り立たないぐらい早めに天井がぐるぐる回り始めた。

 

「これだよこれ!来たよ来たよ~!」とつぶやきながらコテっと完落ち。気づいたら誰もいない検査室に一人。まるで記憶なし。フワフワした状態で目覚めた。こっそりと無臭の電子タバコ「プルームテック」をふかしながら陶然としたひと時を過ごした。

 

その後、肝心のポリープの状況について説明を受けたがフワフワしていたのであまり覚えていない。たぶん大丈夫だろう。

 

やはり私はこちらの内視鏡検査が大好きである。

 

 

 

 

 

 

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