2023年9月4日月曜日

攻めていかねば


気づけば9月である。今年も3分の2が終わったわけだ。いよいよ音楽活動に本腰を入れないといけない、わがオジサマバンドは11月末にライブを行う。真面目に仕上げモードに入らないとマズい時期になってきた。

 

わがバンドは元々はアコースティックギター2人とボーカルの私との3人編成で始めた。その後、演目によってサポートメンバーを加え、今では曲によっては8人編成のフルバンド仕様に発展!してきた。

 


趣味の世界とはいえ「次はこうしよう、ああしよう」と欲張ってきたせいで年々ハードルは上がっている。自分で自分の首を絞めているような感じもある。自画自賛だが今やかなり本格的なレベルに到達した気がする。

 

今年も新たな取り組みとして腕っこきのパーカッションの人に参加してもらうことになった。コンガやボンゴと言われてもよく分からないのだが、とにかく演奏に新たな彩りが追加された。おとなしかったアコギバンドが随分とパワーアップしたものである。

 

着々と練習を重ねているが、総勢8人ともなると全員が集まるのはなかなか大変だ。集まれるメンバーだけで練習を行い、その録音音源を欠席メンバーと共有して合わせていく。

 

演目は15曲。その他に小ネタもいくつかあるから結構なボリュームになる。総員結集練習は本番までにあと2回しか出来ない。昨年もそんな感じだったがライブ本番はバッチリ仕上がっていたから今年も何とかなるはずである。

 

パーカッションがやたらとカッチョいいので今年はボーカル無しのインストゥルメンタルの演奏も準備している。その曲では私の担当は見学だけである。練習の際に呑気に聴き入ってみたが結構ゾクゾクした。

 

ネタバレになってしまうが今年の演目の一つに松任谷由実の「真夏の夜の夢」のカバーがある。あれこそパーカッションが主役みたいに響き渡る曲だ。これまた練習音源を聴いてかなりテンションが上がった。

 



10年以上前に何となく始めた活動がいつのまにか私の日常において大事なものになった。始める時はちょっと億劫な気持ちもあったが思い切って踏み出してみて良かったと痛感する。

 

趣味のない生活は味気ない。かといって何かを一から始めるにもエネルギーが必要だ。中年になると「今さらそんなこと出来ないな~」とか言いながら何かと“守り”に入ってしまいがちだ。人生の残り時間は限られているわけだから、中年こそ興味を持ったことには何でもかんでも手を出したほうがいいと思う。

 

絵画教室に通うも良し、囲碁教室に通うも良し、サーフィンを始めるのだって健康に良さそうだし、草野球やサッカー、もちろんゲートボールもアリだ。お爺さんお婆さんが主流?のゲートボールに50代で参加すれば大谷翔平ばりの活躍をしてスター気分になれるかもしれない。

 

古典的な盆栽にハマるのだって結構カッコいいし、水泳に凝ってシニアの大会に出るのもカッコいい。社交ダンスだって役所広司主演の映画を鑑賞し直してみればきっとやりたくなる。

 

私も実はタップダンスにちょこっと興味を持っているのだが、興味を持った段階で思い切って教室を探すべきなのに躊躇したままだからシャバダバである。あんな芸当がちょっとでも出来たらなかなかオシャレだし何より健康維持につながりそうだ。

 

だいぶ前のことだが、城山三郎さんの「無所属の時間で生きる」という随筆を読んだ際に、仕事以外のプライベートを充実させることの大切さを痛感した。とかく勤務先や家族に縛られ自分が何者だか曖昧になってしまう人は多い。

 

仕事人間が退職したあといつまでも会社の看板に頼って新たな世界に馴染めないことは多い。「◯☓会社の誰それ」という肩書きありきの生き方しかしてこなかったツケは人生後半戦を味気ないものにしてしまう。

 

わがバンドメンバーともワイワイと楽しく飲んだりするが、中にはどんな仕事をしているのか知らない人もいる。趣味の世界ってそのぐらいのユルさが楽しいのだろう。

 

やたらと長生きするのはそれはそれで恐怖だが、私の年齢ぐらいだと順調であればまだ時間は残されている。自分自身の楽しみをたくさん持っているかどうかが最期の日の満足感を左右するはずだ。

 

老後の趣味として日本全国の城巡りや仏像巡り、はたまた橋巡りなんかも考えている私だが、老後などと決めずに今からでも始めれば510年後の知見の蓄積はその後に役立つのは間違いない。

 

ブツクサ言ってないで行動する人だけが充実感を手に入れるのだろう。頑張らないといけない。

 

と、自分に言い聞かせるような書きぶりになってしまった。まずはバンドライブに向けてちゃんと歌えるように精進しようと思う。

 

 

 

 

 

 

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