2023年10月6日金曜日

ホタテ水着など


国の横ヤリで10月から「ふるさと納税」のウマ味が削られた。地方に好きにさせたくない国の意地悪ぶりが納税者として実に腹立たしい。自治体の財政支出に国がイチャモンを付けるわけだからタチの悪い話だ。

 

というわけで、いつもは年末が近づくとドカドカと寄付していたのだが、9月末に慌ててあちこちに大盤振る舞いをしておいた。ウン十万の前払いは嬉しくないが、後々戻ってくるのならおトクに返礼品を貰わないともったいない。

 

ふるさと納税は我が国の税制上で唯一と言っていい金持ち優遇制度だ。年収が高いほど寄付の控除額も大きくなる。大雑把に例を出すと年収800万円なら10万円、1500万円なら35万円、3千万円なら100万円ほどの枠が使える。寄付に応じて欲しい物を返礼品として貰えれば、その分は一種の減税になる仕組みだ。

 



近年、高所得者層に対する細かな制度変更で税負担が上昇している。増税への意趣返しとしてせっせと寄付をして返礼品をたくさん入手するのは一種の自衛策だ。

 

わが家のコメはもう長い間、ふるさと納税の返礼品で賄っている。今は山形の「雪若丸」一択である。ここ10年ぐらいの間で日本中の銘柄を試してみたが、硬めに炊くにはこれが日本一だと思う。

 

いつまでも鮮度が落ちない2合ごとの真空パックがウチの定番だ。炊飯器との相性もあるが、かなり硬めに炊くとこのコメの良さを実感できる。“硬派”の皆さんには強くオススメしたい。

 



バスタオル、フェイスタオルも定期的に取り寄せる。タオル類は古くなると何かとストレスを生むから贅沢ながら割と頻繁に新調している。お金を出して買うとなるとちょっと我慢しちゃうような生活必需品のプチ贅沢こそふるさと納税を活用するのが賢明だ。

 

生活必需品というと食料品やタオル類といったベタな連想しか出来ないのが私のダメなところで、よくよく考えればその範囲は広い。漠然と定例で買っている家電やサプリなど生活必需品の多くが専用サイトを探せばいくらでも実質タダで手に入る。

 

全国の自治体が天文学的な数の返礼品を用意しているので、欲しい物を探し出すのは結構面倒である。AIが進化しているのだからもっと細かく検索出来るようにならないものだろうか。

 

貧乏性の私はウン十万円の枠があるのにチマチマと1万円ぐらいの寄付を多数繰り返している。そのせいで返礼品選びが面倒になっている。以前、娘が欲しがっていたドライヤーのために7万円の寄付をしたことがあるが、そのぐらいの金額を基本にすればラクになるのだろう。

 

というわけで、昔より貰えるための寄付額が上がってしまったハズキルーペも改めて入手することにした。我が家に3個か4個ぐらいあるハズキルーペはすべて返礼品だ。56年前なら確か18000円の寄付で貰えたはずだが、今は4万円の寄付が必要だ。戻ってくるお金とはいえ何だか損した気分になる。

 

暇な週末にセコセコと返礼品選びをしていたので同居する娘が割り込んできてテキパキと欲しい物をリクエストしてきた。身繕いばかりに気を取られている若者ならではで妙に高そうな化粧品みたいなものをずいぶん申し込まされた。

 



税金にドカンと持っていかれるよりはマシだ。国は私に何もしてくれないが、一応娘の存在は私を真人間でいさせてくれている。多少は甘やかすのもアリだ。

 

でも化粧品以外に、たかだか髪をとかすクシのために長野県駒ヶ根市に15000円、顔のムダ毛剃りシェーバーのために名古屋市に18000円も寄付させられたのは意味不明ではある。

 

ちなみに私の簡単調理は豚肉を炒めるのが基本。わが家の冷凍庫は牛肉は皆無で豚肉ばかりだ。いつもネットスーパーでどうでもいい豚肉を買っているのだが、考えてみれば常に冷凍保存しているわけだから返礼品でブランド豚の冷凍品を入手するほうが賢明である。

 

ようやくそう気付いて沖縄や鹿児島の良さそうな豚肉を申し込んだ。ここで問題になるのがサイズである。イクラなども同じだが、小分けされているかどうかが一般家庭では大事だ。ちょうどよく小分けされている商品を探すのがちょっと大変だ。

 



さきほども書いたが、専用サイトはこのあたりの納税者側の厄介さをあまり考えていない。デカい塊肉が送られてきても扱いに困る。イクラも然りだ。キロ単位で冷凍品が来ても厄介なだけ。カユいところに手が届くサービスが切に望まれる。

 

ちなみに私の友人が青森県むつ市の返礼品「ホタテ水着」を入手して私に活用してくれと送ってきてくれた。決して私が注文した返礼品ではない。その友人はきっと私がホタテ水着を着用している姿が見たいのだろう。性加害みたいな話だ。

 

仕方ないから知り合いのナイスボディなオネエサンに着てもらって友人にはその画像を高い値段で売りつけようと思う。

 




そう考えたらエッチ系のグッズなども返礼品に採用する自治体が出てきてもいいと思う。ホタテ水着がアリならバニーちゃんやミニスカポリスのコスプレ衣装があってもいい。もっと言えば大人のオモチャだって需要はあるはずだ。

 

ついでにいえば、ふるさと納税のせいで本来入るはずの税金がヨソの自治体に流出しちゃうことを怒っている東京の自治体も発想を変えて独自の返礼品を用意すればいいと思う。

 

台東区であれば吉原のソープランド優待券、新宿区だったらホストクラブ無料ボトル券、銀座を抱える中央区だって夜のクラブ活動周遊優待券みたいな返礼品を用意すればいい。それぞれ立派な地場産業である。

 

なんだか話がとっ散らかったが、これから年末に向けて皆さんも有意義なふるさと納税活動に励んでいただきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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