2024年3月8日金曜日

ベトナムの旅


 

ベトナム旅行に行ってきた。娘との二人旅である。娘の大学卒業記念という名目である。貯まりまくっているANAマイルを使って無料航空券がスムーズに取れたベトナムが目的地になった。

 

これまで40近くの国や地域を訪ねてきた私にとってもベトナムは初訪問の地だ。中年になってからは横着になって知らない土地に行く機会が減っていたから結構ワクワクしながら出かけてみた。

 

行き先は首都・ハノイとダナン経由での古都ホイアン。世代的にハノイだダナンだと聞くとベトナム戦争をイメージしてしまう。若い頃にベトナム戦争関連映画を見過ぎたせいかもしれない。

 

首都ハノイに着いたのは夜の11時過ぎ。ホテルに向かう道から見える街の景色はとにかく暗い。首都とはいえ夜の12時近くになると開いている店などほとんど無い。社会主義国っぽさを痛感。

 

ホテルは旧市街に近い「デユ・パルク」。旧日航ホテルだとか。暖房便座にウォシュレットまで付いていたのと室内喫煙OKというあたりが日系の名残り。

 

朝食ビュッフェの評判が良かったのもこのホテルを選んだ理由の一つだ。品数豊富で真っ当な日本食もあったし、麺コーナーではベトナム名物「フォー」も作ってくれる。

 




ベトナムのグルメ代表みたいなフォーだが、実は私はこの麺があまり好きではない。今回もホテルの朝ビュッフェでアリバイ?のように食べただけだった。きっと米の麺が今ひとつ口に合わないのだろう。

 






ハノイ旧市街はフレンチコロニアル様式の古い建物が立ち並び独特の風情を醸し出していた。アジアの様々な国を旅してきたがこの街の雰囲気は他のどこの都市とも似ていない。やはり知らない場所の見知らぬ景色にキョロキョロすることは旅の醍醐味だと感じた。

 

「ベトナムっぽさ」を感じる独特の景観を見るたびにコロナ禍ですっかり錆びついてしまった旅情に浸る感覚が甦ってきて、元気なうちにもっと旅に出ようと気持ちを新たにした。

 


チャリを使った人力車「シグロ」にも乗ってみた。二人で乗るとさすがに重いのだろう。感想はただただノロい。早足で移動したほうがマシかもしれない。でもノンビリと街中を見ながら進む時間はなかなか味わえない体験だった。

 

ベトナム名物の一つが「エッグコーヒー」だと聞いてこれまた初体験してみた。ベトナムのコーヒーはコンデンスミルクを入れるのが定番らしく、どこで頼んでもちょっとこってり風味だ。そんなベトナムコーヒーに卵黄まで入れちゃったのがエッグコーヒーである。

 




卵黄とコンデンスミルクを泡立ててコーヒーに入れるスタイルだ。聞いただけで気持ち悪い。でも飲んでみると案外ウマい。コーヒーというよりスイーツに近い感覚だろうか。味はちっとも気持ち悪くない。でもナゼか飲んだ後しばらくするとちょっと気持ち悪くなった。

 

ベトナム滞在中、何度も違う店でエッグコーヒーを飲んだが、そのたびにちょっと気持ち悪くなった。でも不思議と中一日開けばまた飲みたくなる謎の飲み物だった。

 

ハノイからダナンまでは国内線で1時間ちょっと。ダナンは「伸びゆくアジア」を感じさせる高層ビルもチラホラあって近代的なイメージだ。ダナン近郊にもリゾートがたくさんあるのだが、今回はダナンからクルマで小一時間の距離にある古都ホイアンに滞在した。

 




ダナンでは戦争博物館を見学したり賑やかな街を散策して市場を覗いたりした。ダナン周辺も空港から至近距離で便利だが、個人的にはダナンに滞在するよりホイアンまで移動したほうがベトナムっぽさを堪能できる気がする。

 

今の季節のベトナムは本来は夏の始まりでしっかり暑いはずだったが、旅の前半では季節外れの寒い日が続いた。後半は南国的暑さになってスムージーやらスイカジュースやら現地のビールをグビグビ飲んだ。

 



私が気に入ったのがサイゴンビアの「スペシャル」という銘柄。スッキリ爽やかで歩き疲れて乾いた喉に何とも心地良い味だった。軽さの中にもキレがあって近所で売っていたら買い溜めしたいと思ったほど。

 

長くなってしまったので、ホイアンの話と食べ物の話は次回の更新で書くことにする。

 

 

 

 

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