2008年3月17日月曜日

ダジャレと変換ミス

オヤジのダジャレほど聞かされる側にとって辛いものはないが、私も年とともにしょうもないダジャレが口から出るようになってきた。まずい。

「トークは遠くでしてくれ」とか「そばのソバ屋にいってくる」とか「代表戸締まり役」とか「休養してたのに急用か」とかロクでもない。我ながら切ないレベルだ。

高田純次ぐらいのレベルになれば許されるのだろうが、一般人の思いつきは、やはり口に出さない方が無難だ。ちなみ、高田純次の最高傑作は「老いては交尾したまえ」。

ダジャレとは違うが、文章を作る仕事をしていると、変換ミスは日常茶飯事。何年か前の、いわゆる変換ミスコンテストで印象的だったのが「貝が胃に住み始めました」というシロモノ。正しく「海外に住み始めました」。

私自身、先日仕事相手に送ったメールで「結構キツイ作業で・・・」と書いたつもりが「欠航キツイ」になっていた。先方から「出張先からだったのですか」と質問されるまで気付かずに恥ずかしい思いをした。

税金関係の記事を作成する機会が多いが、この世界で飛び交う専門用語も結構クセモノで、意外な傑作を見聞きしてきた。

「課税庁」と入力したいところで出てきた文字は「風邪胃腸」。どっちにしてもキツい相手であることは確かだ。

国税組織の役職名に「首席監察官」というものがある。職員の非行や不正を監視するセクションのトップの肩書きだ。これも「酒席監察官」になったりする。ある意味、同意語だが、変換ミスのまま印刷されたら本人のプライドは傷付きそうだ。

税金の徴収という言葉がある。源泉徴収の徴収だ。取りっぱぐれがないように「徴収力」という言葉が使われるが、これは「長州力」になる。彼が差し押さえや取り立てに来たら結構コワいかも。

 そのほか、贈与税と相続税を一体化した制度である「相続時精算課税」が、「争族時凄惨課税」になったり、収入のカーブが大きくなるほど適用税率が上昇する仕組みを表わす「超過累進税率」が「超軽い新税率」、「故意不申告」が「濃い不信国」になったりする。

これ以外にも自営業者の所得税計算で夫人の労働分を経費化する「専従者給与」は「先住者窮余」などに化けたりする。

 ネタっぽいけどもうひとつ。本当の変換ミスでの実例。土地を売却する際にかかる税金は、その土地の所有期間によって、長期譲渡か短期譲渡に分類され、譲渡益に対して税額計算を行う。

この流れで出てくる「短期譲渡益が出る」という表現が変身しちゃった傑作が「短気嬢と液が出る」。よく分からないがチョット怪しげでそそられる。

こんなことばかり書いていると、私の役職である「副社長」が剥奪されて「福社長」になりそうだから、この辺にしておく。

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