2008年10月21日火曜日

政党の支持基盤


結局、いつになるか微妙になってきた衆院選だが、立候補者の動きは徐々に賑やかになってきた。

解散風が吹き始めると、風に煽られて走り出したらもう止まらないというのが永田町の常識のようだ。

私のところにも何だか、支持を求めるような案内が舞い込むようになってきた。一般的にDMとかで投票行動が左右されるものだろうか。よく分からない。

次回の総選挙、焦点は政権交代があるのかどうか。民主党単独政権もしくは自民党離党組との連立政権、はたまた自民党の民主党切り崩しだって起こりえる。なんてったって旧社会党と平気で組んだ自民党だけに、思わぬ秘策も出てくるかも知れない。

先日、民主党の立候補予定者の集会を覗いてみた。改めて感じたのは、民主党の支持基盤について。自民批判票と無党派層に近い有権者が核となっているのは確かだが、それ以外に見落とせないのが連合の存在だ。

連合がどれだけ一枚岩になっているか知らないが、日本中の労働組合の総本山だけにその存在は大きい。

ただ、民主党の看板である小沢党首、鳩山幹事長が持っている空気と労働組合の空気って妙に違和感を感じる。

同じ民主党でも、菅副代表には、旧社民連出身のため、労働組合とのタッグはピンと来るが、さすがに昔の自民党を支配していた豪腕小沢氏とスーパーリッチの鳩山氏には、労働組合のイメージがどうもしっくりこない。

労使関係という形の片一方の主役が労働組合であり、端的にいえば、もう一方の側から見れば相容れない関係にある。

オーナー経営者側の視点で物事を見る際には、当然、労働組合的発想と対立することが常だが、こういう観点で「民主党」を考えると、いまひとつ国民世論をリードしきれない現在の民主党の状況と支持基盤の関係は無関係でないような気がする。

労働組合を基盤とする意味において、かつての代表は旧社会党だ。「何でも反対」的なイメージに加え、いざ政権に取り込まれたら、自衛隊問題など、それまでの歩みを180度転換するような“英断”を連発。結果、消滅していった。何だったんだろう。

政権選択は国家経営を託すということであり、民主党の一部に残る旧社会党的な空気にどうにも違和感を覚える有権者は少なくない。

政権奪取に命運をかける小沢民主党の課題はこのあたりにもあると思う。

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