基本が大事。いきなりだが、これって最高に本質を突いている言葉だと思う。
仕事や遊び、人付き合い、どんな分野でも真理だ。男女間のまぐわいだって基本プレイ無しに変なプレイに走ったらまずいと思う。これについては言いたいことは山ほどあるが今日は割愛。
仕事を長く続けてくるとマンネリがやってくる。変わったことに挑みたくなって、基本をおろそかにして全部がうまくいかなくなるパターンは珍しくない。
地道な作業、コツコツした作業は大事。それこそが長続きの基本であり、会社を継続して運営していく上でも大事な要素だろう。
こんなことを書き始めたのは、某寿司店での経験がきっかけ。私はあくまで傍観者として見聞したのだが、どことなく「営業の基本」を考えさせられた出来事があった。
ホステスさんとの同伴といえば、ヒヒ親爺が和服姿のオネエサンと一緒にガハガハ言いながら食事をしているイメージがあって、若ぶっている私はあまり得意ではない。
そうはいいながら、デレデレした顔で同伴のお付き合いをすることも少しはある。
そんなデレデレした顔をしたある日のこと。
某寿司店に同伴で出かけた。店の大将は愛想良くオネエサンとも世間話。自然な会話の流れで、勤めるクラブの場所と名前を聞き出す。
その夜、寿司屋の大将からオネエサンの勤めるクラブ宛てに結構な量のちらし寿司が届けられた。
クラブのスタッフ一同は思わぬ差し入れに大喜び。意気に感じたママさんは、数日後、何人ものホステスさんを引き連れて、夜更けの寿司屋にお礼参り。以後、町内会的に付き合いが続いている。
なんてことなさそうな話だが、寿司屋の大将のちょっとしたマメな心がけが客を呼ぶ。簡単そうでなかなかできない心がけだと思う。
競争の激しいエリアでは、メディアに露出することで客の獲得を狙う飲食店は多い。ただ、メディアにノセられた客は一度限りで来なくなるパターンが多い。地元で地に足をつけて商売をしたい場合は、一時的な賑わいは逆効果だったりする。
営業の姿勢って、結局は人と人のアナログ的なつながりに負う部分が大きい。損して得取れではないが、やはり相手の目線になって、喜びを与えればこそ、こちら側にも喜びが帰ってくる。
お寿司屋さんの行動が今更ながら、そんな基本的なことを思い起こさせてくれた。
でも、あの晩のちらし寿司、お勘定は私についていたのだろうか・・・?
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