2008年12月17日水曜日

持病

久々にガッツリした食事がしたいと、銀座の「あずま」であれこれ食べた。昼食を取り損なったこともあり空腹全開。海老フライ、クリームコロッケ、ソーセージを片手に大量にビールを飲んで、締めに昔ながらのピラフを食べた。

昭和レトロっぽい店構え、味も同様にどこか郷愁を誘う。食べる量についても、「昔ながら」を実践したのが失敗だった。結構苦しくなった。おまけに、揚げ物を一度にたくさん食べると、持病が顔を出すのをウッカリ忘れていた。

持病というと大げさだが、昔から胃カメラを飲むたびに指摘されるのが、逆流性食道炎。いつも症状を感じるわけでなく、何かのきっかけで、しばらくの間かなりしんどい胸焼けに襲われる。

逆流性食道炎は、脂肪分の多い食事が好きな人、姿勢の悪い人、太った人、高齢の人などがなりやすい。いわば私のためにあるような症状だ。

でも、私の場合、そうした格好悪い理由ではなく、あくまでストレスが原因(と信じている)。

この日、食後の腹ごなしに立ち寄った酒場で既に胸焼けスタート。このように食後早めに症状が出るとタチが悪い。夜更けに帰宅して、眠りに落ちたものの、すぐに起きてしまう。

読んで字のごとく逆流するわけだから、横になっていると胃と胸の間がチリチリ、ジリジリ燃えるように痛くなって不快。スペシャル胸焼けだ。

結局、横になれずに座ったままうつらうつら。寒いし、胸焼けはヘビーだし、こうなると特効薬もない。困ってしまう。

翌日は夕方近くまで食欲がなかった。夜もあっさり軽めにして、久しぶりにアルコールも抜いた。それでも、夜中になると胸が火事を起こしたように熱い。この日も何度か“座眠”するハメに。

一応、医師から処方された専用の薬も常備しているが、あまり効かない。まあ、症状がきつくないうちに飲んでおかないと意味がないのかもしれない。

そのくせ、いま一番食べたいものが天ぷらだったりする。こういう性格だから、持病はいつまでも持病のままで、思い出したかのように私をイジメる。

ところで、40歳前後から、身体は緩やかに老人への予行演習を始めている。視力は衰え、反射神経も衰え、記憶力はもちろん、毛髪も衰え、腰は痛くなる。全体の代謝だって弱まる。抜いた鼻毛も白いものが威張ってる。

いちいち機能が弱ってくることで、徐々にいろんな覚悟も出来てくるから面白い。どんなに急いでいてもダッシュすることは無くなった。そんなことしたら足腰に不都合が生じるだけでなく、心臓だって危ない。

無理な姿勢で何かに手を伸ばそうと努力することもなくなった。アチコチがつっちゃうので無理な格好はしなくなった。

心臓をいたわり、無理な格好もしなくなる。こうなると、そっち方面にも変化が起きているのだろうか。冷静に思い返してみる・・・。

確かに昔は頑張れたアンナコトもコンナコトもすっかり過去の話になった気がする。今では地味な作業?が中心かも。ひとことで片付けるなら、大人になったのだろう。それでよい。そのほうが正しい。

すっかり話が脱線してしまった。

70歳代、80歳代、はたまたそれより上の年齢の人の動きを見ると、当然、今の自分では理解できないゆったりしたテンポだ。いま、突然、自分がその年齢になったら、機敏に動けないことが辛くて大変だろう。

老人になった時に慌てないように、中年のうちからゆっくりと身体は老化への準備を始める。テンポは徐々に落ちていく。

けなげな話だが、よく考えると確実に老人世界の入口に到着した証でもある。なんだか複雑な気分だ。

先日、元ロッテのエース・村田兆治がマスターズリーグの試合で141キロの速球を投げたそうだ。彼は59歳。なんなんだろう。どんな老人になるのだろう。そこまでいくと変な話、不思議とちっとも羨ましくない。

ただただ「恐るべし」という感想しかない。

今日は話がアチコチに飛んでスイマセン。

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