2009年3月2日月曜日

人の親

一応、私は人の親だ。このブログを読み返すと呑んだり喰ったりしているだけのオヤジだが、ちゃんと親らしいこともしている。

娘と息子がひとりづつ。ご多分にもれず、上の子への溺愛がひどかったせいで、下の子は健康だ。なんか変な表現だが、溺愛した上の子は、アレルギーがどうだのこうだのといちいちうるさい。

花粉症やごく軽いぜん息の気もある。これって、生まれてすぐの甘やかしが原因らしい。そんなニュースを最近どこかで見た。

過剰に衛生面に注意して、除菌だマメな手洗いだと神経質に頑張れば頑張るほど小さい子どもの免疫力は弱まることが最近の調査結果で科学的に証明されたらしい。

私自身、アレルギーはどこを探してもない。若い頃の一人暮らしの際には、部屋で動くたびにホコリが舞っていたほどだが、咳ひとつしなかった。子どもの頃からロクに手も洗わないし、うがいもしない生活のおかげで健康になったのかも知れない。

そういう意味で下の子は元気だ。二人目の子どもに親はあまり神経質にならない。上の子に比べて放ったらかしにしていることが多いため、親が風邪を引くと娘にはすぐ移るのだが、幼い息子は平気だ。

母親に内緒で、カニミソとかイクラとか塩辛とかをソッと食べさせてみても、一切アレルギー反応はない。なかなか優秀だ。

娘の場合、2歳ぐらいの時にアナゴのすき焼きを大量に食べさせたら全身に湿疹が出たり、いまだにイクラを大量摂取するとすぐに湿疹だ。だらしない。

親のおかげで健康バリバリの息子だが、二人目の子どもならではの気の毒さもある。誕生記念グッズが全然ないし、写真やビデオも極端に少ない。着るものも女モノのお下がりやお古の貰いものばかりだ。

娘の時は、馬鹿な私が最大限親バカを発揮して、いろんなモノを買った。

まず、沖縄の風習にヒントを得て、娘が成人するまで泡盛を20年保存しようと甕ごと特注した。

釉薬を塗らない焼締めの陶器の甕をオリジナルで作っている泡盛メーカーを見つけたので、電話やメールで掛け合って、甕自体に娘の名前と生年月日を彫ってもらった。

確か4升分の甕だ。焼絞め陶器だと甕自体が中身の熟成を手助けする。20年置いておけば立派な古酒の出来上がりだ。

10年ぐらいで禁断の封印を開けてしまいそうな気がしたので、ちゃんと2つ発注。まだ8年ほどの熟成だが、2つとも開封していない。間違いなく、片一方はあと2年もすれば開けてしまうと思う。

それ以外にも娘の誕生記念には、娘の名前を酒のラベルにしてくれる業者を見つけて大量に発注したり、記念だ記念だといろいろ散財した記憶がある。

人間国宝の高価なぐい呑みを記念にかこつけて買ったし、やはり有名作家の壺を記念に購入したりした。

お古の洋服も着せず、オモチャも絵本もみんな新品。今思えばまるでバカみたいだ。
気付けばそんな娘も小学生になって、生意気な世界に突入し始めている。

私が早く帰宅しないことについて「さっさと帰ってきなさいよ。麻生首相と会うわけじゃあるまいし」などと偉そうに言う。

下の子はまだまだ赤ん坊の粋を出ないから、しばらく大丈夫だ。でも結構な年になってからの子なので、いずれ体力的に付き合えなくなるのがコワい。

怪獣のような息子は、今朝も姉のお下がりの女モノを着て暴れていた。

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