2009年3月18日水曜日

日課

いっぱしの中年になると、日課とも言うべき行動が増える。散歩や体操、ジム通いあたりに精を出せばいいのだが、私の場合、元来ものぐさなので、そういう立派なことを日々欠かさずやっているわけではない。

サプリメントなどと洒落た表現をしないが、“健康食品”という位置付けで日課にしているのが「青汁」だ。

近頃の青汁は決してまずくない。旨くもないが、罰ゲームの対象になるほどのレベルではない。

私が愛飲しているのは、アサヒ緑健という会社の商品。コレステロールを押さえるナントカという成分も入っているらしい。年間で10万円を軽く超える出費をしている。

粉を水に溶かして飲むのだが、そんな作業は面倒なので、あらかじめ500mlのペットボトルに作り置きをして、毎日1本を目安に飲んでいる。

といっても、ペットボトルへの作り置き作業は会社の人におまかせしちゃっているので、基本的に土日はお休み。平日の日課だ。

もう3年ぐらい呑み続けているだろうか、成果がどうなのかは全然分からない。でも一応元気なので、飲んでいる意味はあるのだろう。

青汁を飲むようになって困った問題がひとつ。食事の際に野菜を食べなくても罪悪感がまったくないこと。

「青汁を毎日飲んでるのだから、野菜なんて食べる必要なし」という発想になってしまった。果たしてこれでいいのだろうか。

もともと野菜嫌いなので、おまかせで出てくる串揚げ屋でも、平気で「野菜抜きで」とか言ってしまう。

レストランや飲み屋さんで野菜をきれいに残した皿を下げにくる店員には、「宗教上の理由で野菜は食べられないんです」とか真顔で言っている。言われた店員の5人に一人ぐらいは信じる。

「死んだ親の遺言で野菜は食べられない」などという罰当たりなセリフもしょっちゅう口にしている。こんなことを言い続けているのもすべて青汁のせいだ。

青汁を飲んでいれば、野菜を食べなくたって大丈夫という思い込みはすっかり私の基本姿勢になってしまった。

年末年始とか夏休みは、しばし青汁とお別れなので身体に異変が起きないか気になったりする。バカみたいだ。

青汁とは別に日課にしているクスリが「田七杜仲精」という漢方。肝臓機能を助ける効能があるらしく、もう2年ぐらい愛飲している。最近は感じないが、飲み始めた頃は、二日酔いしにくいだけではなく、薬のせいで普段より多く酒が飲めるような実感があってクセになった。これも年間10万円ぐらいかかっているはずだ。

ちゃんと野菜を食べて、アルコールも適量にしておけば、両方併せて年間20万円は浮く計算だ。タバコ代が年間約20万円だから、これもやめれば年間40万円も浮くことになる。

なんとも困った話だ。

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