有名人の離婚報道で飛び交うのが「性格の不一致」という言葉。分かったようで分からない言葉だが、「性の不一致」、すなわち、セックス方面の問題と解釈する向きもある。
私自身、一度だけ離婚経験があるが、「性格」と「性」を単純に混同されても困る。セックス方面については、いまどき結婚するまでどちらかの特殊なクセに気付かないなんてことはありえない。
一般的にそっち方面が離婚の原因なら、結局、「頻度」とか「所要時間」、「変わった趣味」あたりが理由なのかもしれない。アメリカ人じゃあるまいし、そういう理由での離婚ってそんなに多くないように思う。
普通は単純に性格の問題だろう。私の時も、私の変な趣味が原因ではなく、性格が合わない、要するに根本的に相性が合わないことが離婚の原因だった。・・・はずだ。
さて、何を書きたかったかというと、最近私が憤慨した家庭内の“不一致問題”だ。私も一応、人の親だから気が向いた時に子どもに服を買う。それも安っぽくない貴重な素晴らしい服ばかりだ。
今回、下の子に素敵なグリーンのTシャツを買った。写真の通り、とても爽やかな高級感のある生地で、デザインセンスも抜群だ。なにより誰も着ていない斬新さが最高だ。
ジャイアント馬場に向かってラッシャー木村が甘えた声で呼びかける。「アニキ~!」。実にシビれる男の世界だ。画像は背中側だ。オモテ面はスーツを着たダンディーな馬場さんが足を組んで座っている絵柄だ。
こんな素晴らしい服を買ってきたのに、わが家の嫁様はちっとも有難がらない。おまけに「こんな変なの着せられない」という考えられない暴言を吐いた。
「性格の不一致」とはこういうときに使う言葉だと思う。こんな素敵なTシャツを愚弄するなんて絶対におかしいと思う。
以前、上の娘に可愛らしい「三匹の子豚」がプリントされたトレーナーを買ってきた時もそうだった。子豚さんは可愛く歌い踊っている感じに描かれ、とても愛らしい絵柄だった。
にもかかわらず、そのトレーナーも毛嫌いされた。理由は背中側に描かれていた絵柄だ。
確かにヨダレを垂らした極悪顔の狼が子豚を狙う姿が背中一面に描かれていたのだが、それだけのことだ。
浜田省吾のライブ会場で購入したキッズTシャツも不評だった。ハマショーがシャウトしている素晴らしい絵が描かれている貴重なTシャツだ。私は着たいと思わないので娘に買ってあげた。それなのに娘も母親も文句ばかり言いやがって感謝の言葉ひとつない。
そういう時、凄い疎外感を覚える。この世に味方なんかいないんじゃないかと思う。
結局、画像で紹介したグリーンの素晴らしいTシャツは家人の陰謀によって、どこかに仕舞い込まれた。私は夜な夜な探し続けて隠し場所を突き止め、奪還に成功。
そして、とある週末、子どもと留守番をさせられた時を見計らって着せてやった。最高だ。とても似合っている。デパートの子供服売場で売っているような気取った服より数段イケてる。
これからも素敵な絵柄を探し続けてあげようと心に誓った。
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