東京出身。富豪になりたい中年男。幼稚園から高校まで私立一貫校に通い、大学卒業後、財務系マスコミ事業に従事。霞ヶ関担当記者、編集局長等を経て現在は副社長。適度に偏屈。スタイリッシュより地味で上質を求め、流行より伝統に心が動く。アマノジャクこそ美徳が信条。趣味は酒器集め、水中写真撮影、ひとり旅、葉巻、オヤジバンドではボーカル担当。ブログ更新は祭日以外の月曜、水曜、金曜。 ★★★スマホでご覧頂いている場合には画面下の「ウェブバージョンを表示」をクリックしてウェブ画面に飛ぶと下側右にカテゴリー別の過去掲載記事が表示されますので、そちらもご利用ください。
2010年7月14日水曜日
バター
体重だ血圧だ尿酸値だなどと、まどろっこしいテーマを抜きにムシャムシャと摂取したいものは意外に多い。
生卵かけご飯だって、卵黄を3つぐらい使って、白身は少なめにしてどんぶり飯で作ったら最高だろう。
ウニイクラ丼だったら、ウニイクラの量をどんぶりの半分ぐらいにしたら悶絶できそうだ。
コメ好き、寿司飯好きな私にとって、お寿司屋さんのシャリだけを黙々と食べることも夢のひとつだ。おひつごと抱えて、少々の醤油と白ゴマを少し加えてガっついてみたい。
仕事関係の相手と渋々出かける付き合い酒の席なんかでは、いつもそんなことを考えている。
なんか熱く語ってるオジサンの話にうなずきながら、私の脳裏では「どんぶり飯にスジコを山盛り載っけて食べてみたい」とか「脂身ばかりのトンカツはウマいのだろうか」とかそんな感じだ。
だからいつも商談はうまくいかないのだろう。
さてさて、禁断の味というと、ついつい珍味系、魚卵系ばかりが頭に浮かぶが、忘れてならないのが「バター」と「マヨネーズ」。こいつらも私を悩ませる。
どばっと小皿に盛ったマヨネーズに醤油を混ぜてかき回し、やや茶褐色ぐらいになったところで、ハムとかコンビーフにベトッと塗って食べる。
このベトベトは炊きたてのご飯にも合う。ハムやコンビーフの旨味が加わったベトベトをご飯に塗ると延々と食べられそうなほどウマい。
子どもの頃から大好きな食べ方なのだが、人様に言うと意外と認知されていない。そんなに珍しい食べ方だろうか。だれでもそうやって食べていると思っていたのだが違うらしい。
未体験の人はゼヒやってみてください。
若い頃は居酒屋でタレ味のつくねを注文すると必ずマヨネーズを小皿に用意してもらった。“タレつくねにマヨネーズべちょべちょ”。素直に美味しい。
当時、同じような味では、モスバーガーのテリヤキバーガーにはまった。あのマヨマヨした感じに中毒状態になって、一気に5個とか平気で食べていた。
お次はバター。私の場合、パンよりコメが基本なのでバターにはあまり縁がない。それでもたまに出かける西洋料理屋でパンに仕方なくバターを塗ると嬉しくなる。
ただ、私にとってバターは、あくまで居酒屋メニュー風にアレンジしたほうが嬉しい。そうすると、たちまち禁断の味になる。
鮮度の良い北寄貝をバター醤油で炒めるホッキバターなんてウキウキする。コーンバターだってあの臭いを嗅ぐだけでソワソワする。
いわば、隠し味の醤油を入れて炒めることでバターは劇的に変化を遂げるわけだ。
冒頭の写真は先日お鮨屋さんで作ってもらった「イカバター」だ。食べながら延々とうなっていたほど美味しかった。
人によってはちっとも珍しくもないイカバターだが、私自身、40年以上生きてきたのに初体験だった。
ゲソが好みじゃないので、居酒屋のゲソバターも頼んだことがない。大げさだが、いまさら初体験の味に出会えた感じで大感激。
上等な刺身用のイカをバターで炒めるわけだからそりゃウマい。バンザイだ。ツブ貝を使ったツブバターも絶品らしいので、今度頼んでみようと思う。
“バタータップリ、醤油こっそり、コショウがっつり”。こう書くだけでノドが鳴る。
そういえば、子どもの頃、家でバターライスをよく作ってもらったことを思い出した。具なんか入れないバターライスだ。何かベタついていてウマかった記憶がある。
今度腹がはち切れるほど食べてみたい。
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